こちらからの続きです。ペット医療費にフォーカスして不定期で書いています。
benzoin.hatenablog.com人間も猫も、ある日突然健康を損なう可能性がある生き物。
資産運用をしながら、猫ライフを満喫している方の費用設計の参考になりましたら幸いです。
では毎度の注意書きから…
当ブログに記載の医療費は事実ですが、一飼い猫でたまたま発生した費用を参考に載せているものです。
特定の医療や治療行為を紹介・推奨するものではございませんのでご留意の程お願いいたします。
記載内容は病院の指示を個人的に解釈した結果であり、当ブログは医療の結果に責任を持ちません。
費用発生のフェーズごとに分けて書いています。
- 検査と確定診断
- 急性膵炎の治療(ステロイド)の開始
- 急性膵炎の治療(ブレンダZ)と病院通い
- 糖尿病とステロイドの副作用対応 …このエントリ
- 再発と再治療
- QOL維持の自宅医療・血糖値のコントロール
こんな経過で進みました。
では前回に引き続き、淡々と記します。
※今回は少し長くなりました。
- 膵炎&糖尿対応:病院点滴から自宅点滴へ
- 糖尿対応:インスリン注射も自宅で
- 膵炎対応:お薬いっぱい
- ステロイドの副作用① インスリン抵抗性
- ステロイドの副作用② 膀胱炎
- 保険が切れた!
- ステロイド終了へ
- ここまでの医療費
膵炎&糖尿対応:病院点滴から自宅点滴へ
入院を終了して静脈点滴は外れましたが、脱水は収まらず、毎日皮下点滴してもらいます。
嘔吐してしまうとたちまち悪化するので、制吐の注射と頓服も適宜。
しかし、仕事が終わってからの毎晩、猫を病院に連れて行くのが不憫です。
飼い猫は特に怖がりで、病院の処置台ではいつも震えていました。
出来れば病院に通わず、静かな自宅で点滴し、あわよくば医療費も下げたい…。
そう思い、点滴指導を受けて自宅用のキットを購入することにしました。
キットの説明は今回は省略しますが、500ml入って5回ほど点滴できるパックが 2,000円と、猫も自分も負担が減って良かったです。
病院での点滴は明細にある通り、1回の注射料が1,500円だったので…。
また、この病院では消毒用のアルコール綿を無料でつけてくれるので、コロナ禍でアルコールが入手しにくい時節に大変助かりました。
糖尿対応:インスリン注射も自宅で
入院中にはかった血糖値曲線をもとに、インスリンの注射は1日2回を自宅で行うことになりました。
インスリンは瓶で購入し、そのほかに血糖値計測器と、計測用の使い捨てチップが必要です。
明細にあるのは1行目がインスリン、2行目が使い捨てチップ50本分です。
計測器と注射指導は数年前に他の猫で受けたため、今回は費用がかかっていません。
また、時間が経過し糖尿が進んだことで、点滴のパックが少し高額になりました。
500mlで2,000円の乳酸リンゲルから、250mlで1,500円の生理食塩水に変更です。
生理食塩水250mlが1,500円って、どうなんでしょうね。
朝晩点滴で週に5パック程必要なので、もう少しなんとかならないかなと思いましたが…。
膵炎対応:お薬いっぱい
炎症にステロイドと抗生物質、嘔吐に制吐剤、食欲不振に胃腸薬、下痢が出たので下痢止め、栄養不足にビタミン剤と、毎日の飲み薬は大変なことになっていました。
ステロイドの副作用① インスリン抵抗性
血糖値を下げるインスリンは、膵臓で作られるそうです。
だから膵炎になると、インスリンがうまく作れずに糖尿病を併発する。
膵炎を鎮めるにはステロイドが必要。血糖値を下げるにはインスリンが必要。
ところが、ステロイドはインスリンの効きを阻害するそうです。
飼い猫のインスリン投与量は増えてゆき、血糖値は高いまま下がりませんでした。
コントロールが大変難しく、インスリンの瓶が1か月に1本以上減るのは厳しかったです。
ステロイドの副作用② 膀胱炎
このころの飼い猫は、尿から甘いようなにおいがしました。
更に、システムトイレのマットが頻繁にかびるようになります。
悩ましかったのは、尿検査で「細菌がたくさん入っている」と言われたこと。
ステロイドが免疫力を下げたため、感染してしまったようです。
お腹も痛かったことでしょう。トイレで鳴き声をあげることもありました。
お腹を荒らす抗生物質も続けていましたが、ステロイドを服用する限り治りづらいそうです。
やきもきしながらステロイドを続け、炎症の値と尿検査を見比べながら、離脱に向けてステロイドの服用量を減らしてゆきます。
保険が切れた!
この後暫くして、痛恨の対応不足に直面します。
手持ちの保険は、1年間で通院20回、入院20回までという回数限度がついていました。
これだけ通いつめればすぐに限度に達し、その先は全額負担となります。
回数無制限のプランもあったのに、もう自分のバカ…。
病気対策を甘く見ていたとしか言えないですね。
ペット保険をこれからご検討の方には、ぜひ重病・慢性病リスクを見据えて回数限度の無いプランをお勧めしたいです。
膵炎・糖尿病の長期通院で全額負担は辛いですよ。
ステロイド終了へ
ブレンダZを終了し、ステロイドへ切り替えて1ヵ月半ほど。
炎症の値が次第次第に静まり、そこから1ヵ月弱ほどかけてステロイドの間隔を少しずつ間遠に、量を少しずつ少なくしてゆき、終了しました。
糖尿は治らずそのままですが、抗生物質が効いて尿がきれいになりました。
1つずつ、負担になる薬を減らしてゆきます。
ある朝、おもむろに爪を研ぎ出した猫を見てハッとしました。
膵炎と診断されてから、爪研ぎも毛繕いも出来ておらず、はじめて猫らしい行動が戻ってきたのでした。
ここまでの医療費
マネーフォワードによれば、約2ヵ月半で 158,461円かかっていました。
アイタタタタ……。
実際はこの医療費の他、処方食と消耗品代がかかります。
そしてここから先は、ずっと治ることがない糖尿病の全額負担継続となります。
続き
benzoin.hatenablog.com保険料について、おまけ的な記事を書きました。
benzoin.hatenablog.com