ノギンの泡沫投資日記

50代、年間配当40万弱…そんな年齢でそんな額? と知りつつも殖やしたいブログ。

「重要でない国は、普通に値上げされる」という怖い言説

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ちょっと怖い記事に出会いました。

diamond.jp



サブスクリプション以外のAppの価格が10月から値上げ

記事の元情報はこちらのお知らせで、App課金時の料金が平均3割ほど値上げになるというものです。

上記には各国通貨で値上げ前と値上げ後の価格対照表が付されていました。
課金額の最低料金 120円は、10月5日からは 160円となるのですね。

ポケモンGOのミニチケットも値上げか… じゃなくて。
 

重要な市場ならば、価格設定はカスタマイズされる…が

記事はここから本体価格の話にいったん飛びます。

日本はiPhoneが相対的に安い国だった。
なぜなら日本はiPhoneの需要が高く、重要な市場だったから。
だから値上げもするけれど、日本人がギリギリついて来られる価格設定にしよう。

…という感じで、いわばお得意様的な配慮があったけれど、この先日本が斜陽化して需要が見込めなくなるなら、その配慮も過去形になるだろう、というのが記事の趣旨のようです。

グローバル企業というものは価格設定において、二つのどちらかの態度をとります。本社から見てその国が重要な市場ならば、現地法人のアドバイスに従ってその国の事情に合わせた特別な価格設定を考えますし、それほど重要な市場でなければ本国の価格を前提にした価格を押し付けます。

そうして、App課金の値上げを皮切りに、「配慮されない」値上げがやってくる…。
日本人としては自尊心をくじかれるような、怖い話。
日本ダメ論がここにも来たかという記事でした。
 

日本ダメ論は当たっているけど、染まりきることもないぞ

かつて得ていたお得意様のステータスを失い、他国からいいように値付けされると思うと、意欲が下がります。日本ダメ論も流行ってしまうのでしょう。

でも、そんな「日本」と自分を一体化させすぎるのは危険です。
自尊心が思うように満たせない、という無念さを一足飛びに日本のせいにしてはいかんです。

国としての日本は斜陽化してしまっても、自分という個人レベルの尊厳を保つことは十分できる国です。元気な人なら自由に日本を飛び出すか起業するし、資産家ならばAAPLを買うかもしれませんね。

どれにも当てはまらないとしても、「自分レベルの尊厳」にもっと集中するなら、改善や対策にはまだ間に合います。少なくとも、卑近な値上げに対してはマネーハックなり、時には収入増や資産増を取り入れて現実的に対策したいもの。

ものの値上げに悩まされ、日本ダメ論の誘惑に染まるのは簡単です。
自分の頭の中も結構ひねこびてしまっています。
でも、身の回りの満足を積み上げて見える世界を変えるという難しい努力が今必要なのだろうと、こういう言説を見るたびに感じます。

SBI証券の米国株手数料無料キャンペーンは、奇しくもインデックス投資の心構えを試す結果に

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長すぎるタイトルで失礼しました(^^;)

今月、SBI証券では「米国株の買付手数料無料」のキャンペーンがありました。

※現在は終了済みです
SBI証券 キャンペーン情報




SBI証券は元々、いくつかのETFに関しては手数料無料ですが、今回はその対象以外も、個別株でも手数料無料というキャンペーンです。

元から無料だったのは、「SBI ETFセレクション」と題された10銘柄。
人気のVTやSPYDなどが手数料無料な一方、自分が僅かずつ集めているVYMが含まれません。
日本株の手数料無料に慣れ切ってしまうと、外国株で発生する手数料も勿体ないと思えてくるものです。

んが、このキャンペーン最終日の9月21日水曜日というのが中々でした。
 

株が下がるタイミングでの買付手数料無料、嬉しいですか?

9月21日のキャンペーンを適用されるには、21日の日中に所定の画面からエントリーした後、夜中の米国株市場で約定する必要があります。

21日の夜中といえば、これですよ。

ダウ平均株価 日足


FOMCの利上げ&見通し発表後に大きく値下がりした日です。

エントリーが必要な21日日中時点ではこの情報は当然なく、「今晩の発表はどうだろう」と言われていた時期でしたが…まぁ、上向く要素はあまり無かったですよね。
自分はというと、折角なのでエントリーして成行指示で就寝し(スヤァ…)、翌日に値下がりを見ました。

どう思ったかって?

うん、マイナスか。
次回買うときも心安くいけそうだ。

…って思いました。

だって、下がるときほど退場しちゃいけないんでしょ。
インデックス投資で取得単価が下がってゆくなら、将来の回復期に楽しみがある。
そんな心構えにすっかり落ち着いているこの頃です。

「こんな下がっているときに手数料無料なんて、損するに決まってる」とは思うなかれ、です。

ETFの良いところは、まとまった額でなくても分散投資ができるところでした。
今、沢山買う必要はないけれど、今を含むリセッションの期間に、徐々に額を増やして買えばいいんじゃないかと思うのです。

記録的な台風とインフラファンド

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非常に強い勢力でいくつもの線状降水帯を発生させ、記録的といわれた台風14号

被害状況が速報で公開、注意喚起されてくる中、開示を出していたところがあります。

台風14号に関する開示 検索結果


開示のタイムラインを検索すると、1社を除きインフラファンドでした。

不動産業でも、リートでも、倉庫運輸でも、自然災害により保有資産が毀損することはあるはずですが、なかでも太陽光発電装置はその故障や破損がわかりやすく想像されて収益に直結し、投資家の関心も高いということなのでしょう。

実際の開示内容は下記のようなものでした。

被害なし サムティ
影響軽微 レノバ、リニューアブルジャパン
発電停止あり、復旧済み
または再開見通し有
東京インフラ、タカラレーベン


「倒れました、飛びました」とか、
「壊れました、建て替えです」的な被害・人的被害はなかったようです。
けっこう強いんですね、ソーラーパネルって。

記録的な台風でしたが、設備面や立地面の対策があり想定内だったと考えられます。
当日翌日の早さで「再開見通し有」になるのは結構凄いぞ、とも感じました。

ただ、やはり停止がゼロとはならないのは設備の特性上、仕方がないのでしょう。
再生可能エネルギー全般に言えることかもしれません。
これまでの台風でも分配金が変わらなかったことは踏まえつつ、自然災害に敏感な施設だということは忘れずおこうと思います。


円安で注目される外貨建て既発債。買っていいのか勉強してみた

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債券はマイルドな投資と言われ、満期まで持てば(発行体が潰れない限りにおいて)元本が戻ります。

また、同様に発行体が無事な間は利払いも保証され、安定収入となります。
日本以外の国で金利が上がる中、外貨債では3%を超える金利がつくのは珍しくありません。

「外貨を入手してマイルドに3%を得られるなら、そっちの運用が安心だ。
どこまで下がるか読めない株より、持っておけば元本と利息が貰える債券がいい。」

そんなふうに感じる御方もいると思います。

以下では金利の高い外貨建既発債について書いてゆきます。



購入しやすい既発債

債券は通常、数年から数十年の保有が必要ですが、途中での売買も可能です。

誰かに一度保有され、途中で売却された債券のことを既発債といいます。
市場原理で取引されるので、発行時より値上がり・値下がりしていることがあります。
ネット証券上でも数多くの既発債が市場に出ており、購入しやすいです。

満期近くで売られたケースだと、こんな条件になることもあるのですね。

米国ストリップス債 既発債条件画面


これは、現時点(2022年9月)から来年の5月まで保持すれば 3.47%の利回り、というふうに見えます。

うん? 株式でも年利回りを得るには1年以上の保有がいるのに…
この債券は1年未満の保有で年利回りが貰えるってこと?
なんかおかしくない?
読み方がわからん… というわけで勉強してみました。
 

ストリップス債の取引イメージは株式と似ている

さきの画像の債券は「ストリップス債」と記載されており、元本と利息が分かれています。

購入者はまず利息分を除かれた価格で購入し、償還時に満額を受け取る仕組みです。
購入時と償還時(または売却時)との差額が利息になります。

債券なのに、受取利息のイメージは株式のキャピタルゲインと似ていますね。
株式と違うのは、満期に必ず満額(満額が100ドルの債券なら、100ドル)が受け取れるという点です。
大きな値上がりではないですが、満期時に100ドル未満に下がるリスクもありません。

(計算)
さきの画像では参考単価が「97.79」でした。
100ドル分の債券を 97.79ドルで購入し、満期まで持てば 100ドルが償還される。
その差額である 2.21ドルがあなたの受取利息ですよ、となります。

97.79ドルと 2.21ドルで単純計算すると、利息の利回り(税引前)は 2.26%となりました。

条件画面の利回りと違うじゃん。

これは、条件画面の利回りが1年複利で計算されるのと関係があるようです。
残存期間が1年未満のストリップス債は、手元の計算とあわせて検討しましょう。
 

利付既発債では、買い手が「支払う」ものがある

ストリップス債ではない、毎年利息が支払われるタイプの債券は「利付債」と言われます。

既発債はやはり価格が変動していますが、値下がりの状態で購入しても償還時に満額が戻ります。
これは償還差益と言われ、新発債にはない利益となります。
もちろん保有中の金利も受け取れます。

こう書くとストリップス債より有利に見えますが、一概にそうともいえないです。
利付債は毎回の利払い時、満期の償還差益発生時に都度税金が引かれるからです。

そして、条件画面に表示されない費用があることは注意しておきましょう。
こんな条件があったとします。

利付債 既発債


このとき、この債券の購入時に支払う費用は下記の合算です。

  • 購入対価(債権の価格 …図中の 97.39部分)
  • 経過利子
    前回利払い日から受渡日までの日割り利息です。
    債券の売り手は受渡日までの日割り利息を受け取り、その金額は買い手が支払う決まりです。
    経過利子は通常、購入画面へ進むと概算表示されます。

経過利子の注意点は、利払日に貰える利子は課税後で、支払う経過利子は非課税というところです。
(国内債券の場合とは取り扱いが違うようです。)

  • 初回に受け取る利息 …課税後の6か月分
  • 支払う経過利子 …課税前の日割り

ということは、初回受取日までの期間が短い(=支払う日割分が長い)場合は、初回の受取利息が収支でマイナスとなってしまいますね。今は9月なので、画像のように10月末利払いとか、そういう日程の売り物ばかりが残るわけです。
逆に、売り手側にとっては利払い日直前に売却すると非課税の経過利子を貰えて、普通に利払いを受けるよりお得になります。なんだそれ。

既発債の購入時は、できれば初回受取日までの期間が課税分の20.315%をペイできる期間(約4.8か月)以上あることを確認しましょう。

(計算)
さきの画像では参考単価が「97.39」で、満期までにあと 3回の利払いと償還差益があります。
単純に計算するなら、

(利息合計 + 償還差益)/(購入対価 + 経過利子)で利回り 5%超

…と思いきや、条件画面に表示される利回りは下記の1年単利だそうです。

満期まで持ったときの1年あたり利回り、という説明を見ました。
中途の購入だと日割分が入ってわかりづらいと感じます。

通算利回りとも、単純な1年分利回りとも違うのか。
利回りの表示は丸呑みしないでおこう。

 



外貨建資産は円高でダメージを受ける



ここで忘れてはいけないことをひとつ。

外貨建は債券も株も、円安で買って円高で償還/売却すると、利益が毀損します。
なので、今の円安時に外貨建を買うのは少し勇気がいります。

円換算を試算してくれるサイトに数値を入れると、新発債権を5年運用したとしても 2%の金利円高13円で、3%の金利円高19円で飛んでマイナスに転じてしまいました。
2年未満の短期では閾値がもっと厳しくなり、ほんの数円でマイナスです。

www.sc.mufg.jp

ずっと外貨のままならあまり関係ないですが、いずれ円転することを考えるなら、円転時に投資額を割り込むのは嬉しくない結果です。
「5年も寝かせた運用期間は何だったの?」となってしまいますね。

そんなの、どうせ日本は安くなるのよ。
この先は円高なんてナイナイ。
そういう時が案外ピークだったりして。

どちらにせよ、先のことは誰にもわかりません。
今年来年で言うなら円安かもしれませんが…。
 

現金に次ぐ置き場所としての考え方

株式とほぼ同じ感覚で売買できて、償還額が保証された既発ストリップス債
経過利子を支払っても、短期で片がついて利子と元本が戻る既発利付債。

円安かつ株安観測の今は、残存期間を短く取った既発債も検討可能かもしれませんね。
株安で外貨を減らしたくない、でも運用しない機会損失リスクも避けたい、でもってあまりお金を拘束されたくない、といった場合の置き場所です。
もしかして円安が進んだら、お得な償還になったり…いやそれはわかりませんが。


しかし、残存期間が短い(合計利回りが小さい)ものは円高耐性も低いことに注意です。

資金を置いておけるなら、長期の新発ストリップス債の方が良いこともあるでしょう。
外貨の使い道や、運用期間をどうするかは、自分と対話しながらの運用です。

検討に際しては、利回り表示や償還差益だけではなく、経過利子、円高リスクもあわせた実質の受取額を見据えたいものです。
そしてもちろん、債券は発行体が潰れないことが大前提なので、安全性にも慎重になりましょう。

(今年の色はグレー)ミサワで選んでいた優待品が到着

ミサワ 2022年株主優待品


1月権利のミサワから、選んでいた優待品が届きました。

benzoin.hatenablog.com

ミサワのタオルセットは今治製で、ハンカチタオル、フェイスタオル、バスタオルが1点ずつ。
毎年少しずつ色が違いまして、少しスモークがかった薄めの色合いが家のどの場所にもマッチします。
もちろん、年ごとに並べても統一感があってオシャレ。

今年はこんなグレーでした。

ミサワ 2022年株主優待品


うーん、とってもふんわりです!
洗っても長期使用してもボリュームが減らない、使ってわかる良いタオルなのです。

戴きものだから使える、ともいいます。

ミサワの優待価格は 5,000 円相当とあります。
そういう価格帯のブランドということですね。

「良いものだから」と言ってポイポイ買えるような家計ではないため、そういう意味でも株主優待は有難いなと感じるこの頃でした。


TOKAI HD:社長の不祥事で株価被弾…ならず?

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株価安定の年2回優待にすっかり安心しきって保有していた TOKAI HD。
勤め先の残業や休出でばたばたしている間に、こんな事が起きていたなんてorz

www.asahi.com



きちんと開示は出ていた

そういえば、仕事の合間に開示のタイトルだけは見かけていたんだった。

「異動」とあったので、予定内の交代でもあったのかと危機感なく流してしまい、異動理由まで見ていませんでしたよ…。
情報リテラシーが駄目駄目です。
 

開示翌日は動意薄

開示があったのは9月15日(木曜日)で、翌日金曜日の株価はこんな感じ。

TOKAI HD 1日チャート


普通ですね。というか小幅高?

この日はまだニュースが沁みていなかったのでしょうか。
それとも、ちゃんと解任できて自浄作用があったことを若干好感した…?
祝日明けの20日株価がちょっと気になります。
 

通産省→…京都府副知事→…中小企業庁長官→石油公団理事→TOKAI HD

さきにリンクした朝日新聞のサイトでは、解任された社長が天下りであったことがわかります。
上の経歴は書き切れなかったため端折りました。まあ凄いです。
社長就任は各所に顔が利いて影響力が大きいから、とか…?

株式の購入時は、主業と銘柄診断などの表面情報を見て、社長の来歴は気にしなかった自分。
投資の情報収集って難しいですね。

そうと知ってしまうと、組織のモラルが低かったというより、天下りの御方が民間企業をお財布扱いしたように見えてしまうのは自分だけでしょうか。
解任のきっかけが内部通報というのだから、よほど目に余る状況だったと想像します。


この解任をきっかけに、銘柄の評価は下がるのか、上がるのか。
電撃解任ともいわれるほどなので、きちんと是正されるなら評価が戻ってほしいと思います。
それには社長以外の重鎮の経歴も注視するべきなのかもしれません。

JT子会社のサンジェルマンがクリレスに。それもまた良き

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少し前ですが、「ジョジョの奇妙な冒険」の敵役、吉良吉影も立ち寄ったというJTの子会社…ベーカリーとカフェの「サンジェルマン」がクリレスに譲渡されるとの開示がありました。
今年の12月までに譲渡完了するそうです。

おっと。クリレスは保有ありですぞ。
かつてはJTからの優待でサンジェルマンのジャムを戴いたことがありますが、今度はクリレスからの優待券で店舗のパンが食べられるかもしれませんね。なんちゃって…。
 



多角化も収斂しつつあるのか

そもそも、JTはたばこ産業の企業です。
そして、たばこは先進国では衰退産業と言われます。
それで医薬品、加工食品、パン屋さん等を傘下に置いていたものの、パン屋さんは債務超過…。

以前は「桃の天然水」などの飲料事業もありましたが、撤退しましたね。
JTが目指した収益の多角化も、全体から見れば小さくとどまり、ひとつひとつ解除されるのでしょうか。

今回サンジェルマンの譲渡先となるクリレスは、外食店の展開が主業です。
譲渡によって餅は餅屋と証明されるのか、見守りたいです。
 

サンジェルマンの喫煙可は今後どうなるかな

サンジェルマンには喫煙所/喫煙席があって重宝されていたようです。
自分は非喫煙者で、焼き立てパンと喫煙所の組み合わせは「?」な感じでしたが、JT傘下ならではの計らいもあったのでしょう。

正直パン屋さんは今後も厳しいんじゃないかと感じています。
経営的にどのような施策があるのか、素人にはわかりませんが、喫煙所はどうなんだろう…。
なんにせよお店が繁盛することを願います。