前回のブログで「医療費が高額」と書きましたが、金額でいうとお幾らなの? というのを不定期で書いてゆきたいと思います。
人間も猫も、ある日突然健康を損なう可能性がある生き物。
資産運用をしながら、猫ライフを満喫している方の費用設計の参考になりましたら幸いです。
当ブログに記載の医療費は事実ですが、一飼い猫でたまたま発生した費用を参考に載せているものです。
特定の医療や治療行為を紹介・推奨するものではございませんのでご留意の程お願いいたします。
記載内容は病院の指示を個人的に解釈した結果であり、当ブログは医療の結果に責任を持ちません。
費用発生のフェーズごとに金額のかかり方が異なったので、分けて書くことにします。
- 検査と確定診断(膵炎と診断されるまでの費用。このエントリ)
- 急性膵炎の治療(ステロイド)の開始
- 急性膵炎の治療(ブレンダZ)と病院通い
- 糖尿病とステロイドの副作用対応
- 再発と再治療
- QOL維持の自宅医療・血糖値のコントロール
こんな経過で進みました。
実に幸いにも炎症が鎮まり、現時点では穏やかに暮らしてもらっています。
ただ、膵炎は再発のある病気。なるべくゆっくり記載できることを願いつつ、淡々と記します。
飼い猫のご紹介
避妊雌のノルウェージャンフォレストキャット、年齢は14歳と11ヵ月。
人間の年齢でいうと76歳くらいだそうです。
猫は年をとっても可愛いです。(てれてれ)
受診のきっかけ
食欲がなくなり、嘔吐するようになったので受診。
もともとが腎不全のステージ1で食事療法中だったので、一時的な不調かと思いました。
最初はどちらかというと軽く考えていたのですが…。
検査と確定診断までの経過
持込の尿検査と一般的な血液検査、触診で腹部を痛がりエコー検査、臓器に目立った所見なし。
嘔吐により脱水していたため点滴して終了。
数日後、改善せず悲鳴をあげて嘔吐するのが3度、4度と重なり再受診。
激痛とのことで再度エコー、レントゲン、血液検査に炎症検査のオプションをつけて実施。
血液検査で炎症の数値が反応し、インフォームドコンセント。
内容は、「再エコーで膵臓近辺に所見があったが、画面の情報からは炎症か悪性腫瘍か区別できない。
互いに治療方針が異なるので、細胞診(細いカテーテルを入れ、細胞をとる)で確定してからの治療を勧めたい。ただ細胞診をせずに対症療法を続けることも可能なので、選んでほしい」とのこと。
カテーテルが臓器を傷つけるリスク、悪性腫瘍だった場合に病巣が散るリスクの説明を受けた上で病院を信頼し、細胞診に同意。
この日は対症療法で点滴と制吐剤、ビタミン剤等皮下注射で帰宅。
明細にある「spec」が膵炎の炎症検査ですが、検査機関へ検体を預けるためこの日は結果出ず。
2日後、同意書を書いて細胞診と点滴を受ける。
結果、
- 腫瘍の細胞は出ず、炎症により集まる細胞(好中球など)が出たこと
- 血液検査の結果で「ネコ膵炎特異リパーゼ」の値が異常値だったこと
この2点により膵炎と診断され、「1回 8,000円の薬を10回か、ステロイドか」の2択が提示されました。
8,000円の薬は取り寄せで、ステロイドは通常一般に使われるとのことで、考えてステロイドを選択。
確定前にステロイドを使うと腫瘍がわかりにくくなると言われていたので、確定を待っての処方です。
ここまでの費用合計
合計 32,130円でした。
画像にあるとおりペット保険が効いています。
膵炎は人でも亡くなる病気、しかも激痛で苦しみ抜いて多臓器不全の経過をたどる…と聞いて、まずはあまりに不憫に感じてしまい、その苦痛が遠のくなら医療を受けたいと思いました。
各種検査からの確定診断でお財布的に一仕事終わった気分でしたが、さにあらず。
費用の大きさに本当に驚くのはこの後なのでした…。
続き
benzoin.hatenablog.com