ノギンの泡沫投資日記

50代、年間配当69万…。住居費からの自由までもう少し、働きながら頑張るブログ。

つみたて投資の「晩年」はどうしても短期投資だから

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資産形成といえば長期投資が定番です。
新NISAの「つみたて投資枠」も大いに注目され、早く始めるほうが良いとされました。
さて、この枠の活用方法には年齢が大きく影響します…。




長期投資にギリギリ間に合った…と思っても

たとえば、積立期間が65歳から75歳までの10年間だとしたらどうでしょう。
10年あれば、ギリギリ長期に間に合うと感じるでしょうか?

でもこれ、「10年間運用する」のとはちょっと違って、「歳を取るたびに運用期間が短縮されて、最後の1年間は1年しか運用してない」という状態なんですね。少し前にSNSで似た記述を見て、妙に腹落ちしてしまいました。

本当に10年間運用できているのは、最初の1年目の投資分だけ…。

うおおおお!(泣)

身も蓋もない捉え方をすると、運用期間が足りません。
運が悪ければ、含み益バリアが形成される前に元本毀損もあり得ます。

もともとの生活に余裕がなく、退職により収入が途絶えてしまう場合は、そこから先はもう「お金を使うフェーズ」です。それまでの資産額が多くても少なくても、積立に関しては現役時代の開始が必要で、退職を最終視点とするのがよさそうです。

退職金があり、そこから初めて投資するなら、小分けの積立よりも一括投資を重視し、なおかつ低リスク資産を厚く堅実に防衛するほうが安心します。

積立はできなくとも、据置期間で堪え忍ぶ!

積立の開始が遅ければ、取り崩し可能な金額のボリュームも小さいため、元本毀損のダメージは残高を直撃します。

ただ、この元本毀損というのは、長い運用期間中の一時的な状態…。
辛抱して長期運用すれば傷口は回復し、運用効果が現れると考えたいところです。

なので、積立期間を終えたお金、入金力が枯渇した後の運用残高については、「少しでも長く寝かせて、運用効果を待つ」という方策がベターに思えます。

老後用の預貯金があるなら、そちらを先に取り崩してゆくとか。
余裕資金があるなら、安定配当の投資先を選んでフローを得るとか。
そうして、積立の最後の1年間を、なんとかして2年や3年に伸ばすわけです。

でも、お金の物量が多ければ何も苦労しない

ここで身も蓋もない定説が登場します。

投資はボリューム。

もし、既に生涯を暮らし切るほどのお金がそこにあるなら、ポートフォリオをちょろっとするだけで自己増殖が安全圏を突破し、元本毀損など劇的に遠のきますね。というか、万一毀損したとしても、「資産収入で食える」状況には何ら変わりがないはずです。いいなぁ。

つまるところ、老後になってからの資産運用において、やれ増えない、足りない、据置期間だ、といってキュウキュウしているのは、資産量の問題。

  • それまでの入金力が少なかったか、
  • 運用期間が短すぎたか、
  • 投資先が誤っていたか、

という、老後を迎えてからでは如何ともしがたい状況を回収しているわけで…。
はあ、世知辛いことです。
うまい話はなかなか無いものですね。


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