一昔前の株主総会には、「お土産」が共通認識でした。
個人投資家が総会に足を運ぶ際の、最も大きな動機と言って良いでしょう 😋
コロナ以降、その共通認識は急速に消されて、今では誰もが「無いのが当たり前」と感じるまでになったのに、「おみやげあります」と記載した通知が届いて…?
というわけで、勉強がてらノコノコと参加してきました。
Jリートの運用状況報告会に「おみやげあります」
その通知を戴いたのは、アドバンス・ロジスティクス投資法人(3493)。伊藤忠グループをスポンサーとする物流系のJリートです。
2月決算なので、5月に投資主総会があり、総会に続いて国内3カ所で運用状況報告会を開催するとのことで、トップ画像の通りに来場者を募っていたのですね。
お土産自体が珍しいのに、それを提供するのがJリートというのも二重に珍しいのではないでしょうか。リートの投資主というのはとにかく分配金が目的でしょうから、その意を汲んで余分な費用を支出せず、ひたすら分配に努めるイメージでいました。
それをおしても開催される報告会は、どんな感じなのでしょうか…?
現場感のある報告で面白かった
結論からいうと、リート初心者の自分にとっては有益な時間でした。
運用会社というのが、けして天下りでお茶を飲んでいるだけではないことがわかった(←凄い偏見)
報告を担当したのは、この投資法人に対して不動産の運用を担う 伊藤忠リートマネジメント株式会社。運用会社が何を考えて物件取得・テナント契約に臨んでいるか、ノウハウ入門的にわかりやすく開陳戴いた印象です。
まあ、当方しがない勤め人という脳構造の制約により、高所からの話より現場感のある話が面白く感じるということかもしれません。
質疑もあわせてあれこれとメモを取ったので、一部分をかいつまむと…。
- 業界動向として、今は新規物件に非稼働(空室)が集中しがち。
建設コストの高騰や立地が不利に働いているため、POによる新規建設は良くない。
- テナント退出情報は知るべき。
空室率よりも、その空室規模が利益の何%か・空白期間はどの程度かが重要。
- NAV倍率(株式でいうPBRのようなもの)の向上策は、
・自己投資口購入
・スポンサーが投資口を買う
・含み益を実現させる(物件を売却し、買い換える)
など。このへんは株式会社と同様なのですね。
2番目は情報収集(IRチェック)が大事という話で、実際にこのアドバンス・ロジスティクスは6月末という直近の大型退出があります…。
報告会ではこの件の見通しも語られましたが、情報を個別に見るのは大変だなぁ。
大手証券に口座を持つと、証券会社によってはリートの分析レポートも読めるらしいので活用するべきですね。
お土産は、罪悪感の少ないお水とグッズ
当日配られたお土産はこちらです。
アスクルのお水と、ノベルティ対応のペン型ライトでした。
あ、これだ。
このくらいなら罪悪感なく戴ける、良いラインだったように思います。
貰いに行っておいて態度でかいですが、リートであまり過大なお土産が出るとかえって印象が良くないというか何というか。
ただ、当日は開催者の想定を超える来場者があったようで、お土産が足りなくなっていましたね…。
来場時に配る分が切れてしまい、おそらく報告会の進行中に補充して、退場時には無事全員に配布されたようでした。自分が戴いたのは退場時の分です。
お土産、恐るべし…w
実物の拡大はこんな感じで、電池式で先端と側面を光らせることができます。
これは、正直使い所に悩むなぁ。電池式は災害時に微妙だし、遊びで使うにはごついデザインなので、旅行か何かの引率の人が左右に振って「はーいこっちです~」と言ってるイメージしか出てきません 😅