リート指数が何となく上がる中、少し前までのインフラファンドはいまいち上がりませんでした。
でも、このところは特別な事情のある2銘柄を除き、なんだか調子がよさそうです。
事情があるのはこの2法人。
- 日本再生エネルギーインフラ(9283):TOB予定
- ジャパンインフラ(9287):PO予定
TOBで浮いた資金を、POが吸収するのかな?
日本再生エネは、TOB価格が 115,000 円なのでその付近で固まっています。
既に売却した方も結構あるのではないでしょうか。
一方、ジャパンインフラは公募増資の受付が5月19日から。
なので、いま購入せずとも、応募して待機すればよいので買う人は少ない、と思っていました。
でも予想に反して、あまり値下がりしていない…。
これからなのかな?
いや、やっぱり、日本再生エネのTOBで資金を得た人が、このPOを含め再びインフラファンドを買う流れだろうかと想像してしまいます。
お金豊富なんだろうなー。 いいなぁ。
ジャパンインフラは5月権利
もうひとつには、ジャパンインフラが5月権利であることも関係していそうです。
5月のPOですが、受け渡し期日は6月2日なので、当選者は5月の分配金がありません。
(かわりに、分配金相当額を控除した金額で購入することになります)
POは意識するけど、分配金も戴きたいという動きでしょうか。
分配金狙いの買いがあると、価格が落ちてゆかずPO価格設定側に有利です。逆に、買う側にとっては安く買えない感じになったりして…。
投資口数が増えても、分配金総額を変えていない
通常は増資すると一時的に投資口あたりの価値が下がると言われます。
株式の場合は次回配当も下がることがあるようですが、ジャパンインフラはPO直後の分配金も、PO前と同等に維持する対応でした。
投資口が15%近く増えて、分配金が変わらないのは流石です。
分配金の内訳を見てみます。
2021年11月決算時の状況はこちらで
期 | 1口あたり 分配金 |
1口あたり 利益超過分配金 |
分配金合計額 | 情報元 |
---|---|---|---|---|
2021年5月期 | 1,410 | 1,540 | 2,950 | 2021年11月期決算短信 |
2021年11月期 | 2,261 | 692 | 2,953 | 同上 |
2022年の予想はこちら。
期 | 1口あたり 分配金 |
1口あたり 利益超過分配金 |
分配金合計額 | 情報元 |
---|---|---|---|---|
2022年5月期 | 1,293 | 1,657 | 2,950 | 2021年11月期決算短信 |
2022年11月期 | 1,827 | 1,174 | 3,001 | 2022 年 11 月期の 予想の修正(等) |
ジャパンインフラは2021年12月にもPOしており、2022年5月期の予想にはその影響が含まれるのか利益分配金が減少。しかし、例によって利益超過分配金が出動し、利益分配金の希薄化を打ち消しています。
今回のPOの影響が反映されるのは11月期ですが、その予想は増収のようにみえます。
しかし、凄い速度で投資口が、そして収入が増えているのですね。
以前の比較では、ジャパンインフラは利益超過分配率が少なめと解釈していましたが、今の状況を反映していなかったので認識を少し変えます。