ノギンの泡沫投資日記

50代、年間配当69万…。住居費からの自由までもう少し、働きながら頑張るブログ。

株主優待の新設・拡充は長期保有にマイナスか?


今年1月に株主優待を新設して急上昇した住江織物が、今度は立会外分売の発表で急落です。
何というか、間の悪いときに買い手を求めることになってお気の毒のような…。

本日時点の株価は、優待新設発表前の水準に近づいた状態ですね。
分売価格は、予定期間の3月16日の前日終値を基準として定まります。

200株優待は結構ハイレベルなカタログギフトに見えます。
かなり気を惹く内容かつ、配当利回りも高いのですが、果たして配当優待だけで検討できるものなのか。

suminoe.co.jp

立会外分売の理由は、プライム市場の基準を満たすため

分売も、そしておそらく優待も、「プライム市場」という明確な目的があって実施されています。

株主数は3,876名と、プライム基準の800名を余裕で満たしていました。
なので、今回欲しいのは流動性ということなのでしょう。

遡って見てみると、昨年12月の開示「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」にはこんな記述がありました。

新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書

記述にある「一部既存株主の株式保有比率の引き下げ」が今回の分売でしょうか。
すると、もしかしたらその次に書いてある「株式分割」もあるかもしれないですね。
これも流動性を高める施策と取れます。

人によっては、「買いたくなる」「売りたくなる」機会ではないでしょうか。

流動性の強化と優待ホールドって両立するの?

この会社に限定したことではないですが、最近ちょっと疑問に思うことがあります。

長期保有を増やす優待ではなく、ボラティリティを加速する優待もあるんじゃないかって。

  • 魅力的な優待新設で株価上昇。
  • 株式分割と優待拡充で株価上昇、株主数増加。
  • プライム基準を満たして目的達成したら、優待改悪で株価下落。
  • そうでなくても、権利日前後は思惑が交錯して上昇と下落。
なんか疲れる…。

イケイケ系の方には良い話でも、まったり系の自分にはちょっと。
プライム基準ぎりぎりくらいの銘柄がこの状態だとしたら、長期保有しづらいなと感じてしまうのです。

「優待をもらいながら安定成長を待つ」というのはどの優待銘柄にも共通するわけではない、ということを改めて踏まえたいと思ったニュースでした。

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