第三のインカムゲインと言われる株主優待。日本株の楽しみのひとつですね。
以前は内容が魅力的なら、あるいは利回りが良ければ単純に喜んでいました。
しかし昨今は、ちょっと抵抗感のある優待新設があるようにも思います。
- 上場維持基準に至らない企業が、短期間での基準クリアを狙って過大な優待を新設する
・セグエグループ(年間3万円のクオカード)
・日本エコシステム(年間3万円のクオカード)
- 過去数年以上にわたり赤字の企業が、高額なギフト優待を新設する
・SDSホールディングス(1~3万円の特産品等)
こういうのをいちがいに「高利回り」と分類しても良いのでしょうか?
YESかNOで選ぶなら「高利回り」となりますが、継続性や将来の株価には疑問符がつく、いや、つかないとおかしいでしょう。しかしその疑問符を気づかせてくれる情報は見えづらいのです。
かくして、優待を使った株価操作はやりたい放題の様相というか何というか。
たとえば債権なら、信用力を指標化した格付けというものがあるので、「利回りは高い、でも信用(格付け)は低い」といった情報を組み合わせて購入を検討できますね。
投資人口も増えたであろう現在、優待にも何か指標が必要となる時期が来たように思えます。
そういうサイトが運営されたとしたら、流行るだろうなあ。
あるいは金融庁さんが頑張って、優待の経営への影響を記載する決まりにするとか。
ともかく、あまりにチャレンジャーな優待は、「そういう世界のもの」として棲み分けしてくれないかなぁ、というのが正直な気持ちです。
優待界隈が色物扱いになる未来が来そうで、なんかイヤだ…。
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