株価が 1,200円~くらいで、無配で、連続赤字の企業が、5,000円の株主優待を新設したら。
一瞬、「それってどんなマゾヒスト?」と思ったりはしないでしょうか。
サイトリ細胞研究所(3750)の開示がそんな印象で、思わず二度見しました。
普通優待と記念優待が逆…じゃなくて?
その開示はこんな内容です。
普通優待 | 2024年3月末より、100株以上 QUOカード 5,000円分 |
---|---|
上場20周年 特別記念優待 |
2024年3月末のみ、100株以上 QUOカード 500円分 |
株価が 1,500円未満で、優待金券が 5,000円というのはそうそうお目にかかりません。
このため、「普通優待と記念優待の金額が逆か?」と訝しみ、何度も見直してしまいました。
しかしこの内容は、開示の前月に「株主優待制度の導入に関するお知らせ」で優待利回りを宣言していたこともあり、ミスプリ等の間違いではなさそうです。
継続するならお宝株間違いなし、というか… これは果たして妥当なんでしょうか。
本当に優待新設していいの?
四季報によれば、サイトリ細胞研究所はホテル、不動産、医療機器販売、細胞治療サービスと複合的な事業をしていましたが、このうちホテルと不動産は今期中に撤退の方針だそうです。これからは医療方面に集中するのですね。
なお、直近は配当がありません。
ちなみに、決算は赤字が続いています。
ついでに直近の四半期決算短信は、投資家に警戒される「継続企業の前提に関する重要事象」が記載されていますよ。
えー、つまり…。
これからはV字回復だから期待してくれ、という自信に満ちた優待宣言なのでしょうか?
これはきちんと企業研究しないと、答えは出ない気がしますね~。
開示した以上は、2024年の優待は必ず実施されるのでしょうから、「次年度以降はともかく、とりあえずQUOカードを戴こう」という株主が増えるとは思います。
でも、投資ってそういうものじゃないような気もするんだよな。
にほんブログ村