ノギンの泡沫投資日記

50代、年間配当69万…。住居費からの自由までもう少し、働きながら頑張るブログ。

淀川製鋼所、株主提案で「優待廃止」を提案されてしまう…。

カバー

株主総会資料にときどき現れる、株主提案。
これは、会社法に定める「株主提案権」が行使された状態で、条件を満たす株主は株主総会の議案を起こし、議決させることができるようになっています。

その内容は、一定の影響力がありそうなものから、私怨すれすれの謎提案まで様々です。
3月権利でオリジナルカタログギフトと「ヨドコウ迎賓館」入館券の優待を有し、6月25日に総会を控える淀川製鋼所(5451)の株主総会議案にも、今年は7つの株主提案が加えられました。

その提案のなかには、株主優待の存続に関わる議案も…。




第8号議案「株主優待制度の廃止の件」の提案理由に耳が痛い

今回加えられた7つの株主提案は、配当額、株主優待、PBR向上、株式消却に対する怒濤の要請といった印象でした。

要するに、「お前ら、株主にもっと出せるだろう」ということだと思うんですが…。
こ、コワイ。

しかし、こういう対話のプロセスも必要ではあるのだろうと考えさせられます。
特に考えてしまったのが、株主優待制度に対するこの提案。


画像中の第8号議案では、「当社の株主優待制度は、株主にとって不平等な制度」と始まっていますが、その前段となる第7号議案ではその詳細が挙げられています。

  • 大株主にとっては、保有株数が増えても一律の便益しか得られず、不平等な制度である。また、機関投資家株主優待券の受領を拒否する場合もあり、その場合は全くメリットがない。
     
  • 仮に、自社の商品やサービスなどを提供する株主優待制度であれば、商品やサービスの認知度が向上することで、間接的に業績が拡大し、株主価値の向上に寄与する可能性が考えられるが、当社の株主優待制度は本業とは全く関係のない内容であり、そのような効果も見込めない。
     
  • そのため、当社の株主優待制度により株主が平等に利益を得ているとは言い難く、株主優待制度の導入、継続、変更及び廃止は株主総会の決議事項としていただきたい。

う゛っ……。
せ、正論……。

なんかすみません…。
優待が楽しみな泡沫個人株主で、ホントすみません…。💧

画像に挙げた第8号議案は、株主優待の廃止を求めるものでした。
会社はこの株主提案に反対し、優待継続の意向を出しています。
しかし、この提案を行っているのは、文面からしても多くの議決権を持つ大株主ですよね…。

これまで株主優待を廃止した大企業においては、密室で行われたであろう廃止論。
総会という開かれた場にこういった提案が出ることで、大株主たちの、そしてその他の株主たちの行動にも一石が投じられて、今後の優待の流れが変わってゆくのでしょうか。

今回の議案には反対票を投じましたが、総会の決議結果、そして来年以降の総会動向は大変気になります。

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