株主総会資料にときどき現れる、株主提案。
これは、会社法に定める「株主提案権」が行使された状態で、条件を満たす株主は株主総会の議案を起こし、議決させることができるようになっています。
その内容は、一定の影響力がありそうなものから、私怨すれすれの謎提案まで様々です。
3月権利でオリジナルカタログギフトと「ヨドコウ迎賓館」入館券の優待を有し、6月25日に総会を控える淀川製鋼所(5451)の株主総会議案にも、今年は7つの株主提案が加えられました。
その提案のなかには、株主優待の存続に関わる議案も…。
第8号議案「株主優待制度の廃止の件」の提案理由に耳が痛い
今回加えられた7つの株主提案は、配当額、株主優待、PBR向上、株式消却に対する怒濤の要請といった印象でした。
要するに、「お前ら、株主にもっと出せるだろう」ということだと思うんですが…。
こ、コワイ。
しかし、こういう対話のプロセスも必要ではあるのだろうと考えさせられます。
特に考えてしまったのが、株主優待制度に対するこの提案。
画像中の第8号議案では、「当社の株主優待制度は、株主にとって不平等な制度」と始まっていますが、その前段となる第7号議案ではその詳細が挙げられています。
なんかすみません…。
優待が楽しみな泡沫個人株主で、ホントすみません…。💧
画像に挙げた第8号議案は、株主優待の廃止を求めるものでした。
会社はこの株主提案に反対し、優待継続の意向を出しています。
しかし、この提案を行っているのは、文面からしても多くの議決権を持つ大株主ですよね…。
これまで株主優待を廃止した大企業においては、密室で行われたであろう廃止論。
総会という開かれた場にこういった提案が出ることで、大株主たちの、そしてその他の株主たちの行動にも一石が投じられて、今後の優待の流れが変わってゆくのでしょうか。
今回の議案には反対票を投じましたが、総会の決議結果、そして来年以降の総会動向は大変気になります。