賃料と相殺すべきだろう!
…という、泥沼の店子論争。
ことは法廷論争へと進み、控訴も出され、高裁判決は店子側の負けとなりました。
普段なら「おお大変だ、怖い怖い」と一瞥して敬遠する内容ですが…、
判決文で立ち退きと損害金等支払を命じられた側の企業が、自分の投資先(の子会社)だったとしたらどうでしょう。
その企業とは、年2回のカタログ優待が好評な日本管財HDなのでした。
正直、リスクとして思いつきもしなかった
判決の開示は少し前でしたが、問題は2年以上前から争われていたようです。
www.sankei.comという流れらしいのですが。
このホテルに関して、大阪府から訴えられた企業というのが、東京キャピタルマネジメント株式会社(TCM)という日本管財HDの連結子会社…というつながりなのでした。
このへんは、優待投資でどうしても弱くなる部分だなあ。
自分は「日本管財株式会社」からの保有で、正直その事業のままのイメージで漫然と保有を継続しており、2年前のこの事件など眼中になかったわけです。
なので、初見では「ホテル事業と日本管財に何の関係が?」とまで思ったりして…。
ぶっちゃけ、「しょうもない株主」ってやつだな。
個別株をフォローするのは大変
本来、個別株投資は会社の活動や将来性を見てゆくものですね。
状況は変わることもあるし、自分の考え方も変わります。
この争いは、果たして再度の控訴により最高裁へ進むのでしょうか。
あるいは、高裁判決が確定し、損害金等の支払と撤退が開始するでしょうか。
そして、約20億円の支払と撤退は、親会社の現在・今後に対してどんな影響度なのか。
これは、適時適時でその会社の数字を、体制を追っていないと想像できません。
対して大きくもないはずだ、対処可能な事象だろう、と捉えたくなる一方で、その子会社の重みや長期的な影響を紐解くのは億劫に感じてしまいます。
そんな程度のことを億劫がったまま、指標や含み損益、配当優待情報に基づいて保有を続けるのは、実は危うい姿勢だなと。ふと実感が迫ってきました。
「億劫だなあ」「面倒だ」と内心感じている自分は、個別株投資をしていながらインデックス感覚でいるのかもしれませんね。
むむう。インデックスの配分を増やそうかな…。
にほんブログ村