ノギンの泡沫投資日記

50代、年間配当69万…。住居費からの自由までもう少し、働きながら頑張るブログ。

廃止したけど廃止じゃなかった、フジ日本精糖の株主優待

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優待を廃止していた企業が、優待再開と増配の2コンボを決めた!
…と聞いて、興味半分で見始めたのがフジ日本精糖(2114)。

株価が凄い反応となりました。

フジ日本精糖 株価チャート



結果的には、優待は途切れなく続くことに

フジ日本精糖は、2022年1月に 優待廃止を開示 しています。
戴ける優待品は上白糖、シロップなどの砂糖類でした。

2022 年 3 月 31 日現在の当社株主名簿に記載された一単元(100 株以上)ご所有の株主の皆様に対して、2022 年 6 月に行う株主優待品のご送付をもちまして廃止させていただきます。


そして、株主優待廃止にかわる株主還元策として、3円の増配も開示 しました。

その後……、

翌年にあたる2023年5月22日に、優待再開が開示 されたのでした。
権利日はこれまでの3月から9月へと移動し、年内の11月頃には優待品が到着します。


えーと。ここからわかることは?
2022年に最後の優待があり、2023年に復活の優待があると。

要するに、優待が途切れなく続く結果となりました。

優待つきの連続増配、その源泉は

ここで凄いのは、続く5月29日に 今年13円もの増配を開示 したことです。

2022年に3円の増配。
2023年に13円の増配。
そして優待も止まってはいない。

優待にかわる還元として増配したのに、優待再開して更にそれ以上を増配すると。
太っ腹の連続増配となり大変結構であります。

ちなみにこの増配の源泉は本業の爆益ではなく、会社に入る配当収入のようです。
営業利益はむしろ減益でして、本業の苦しさを財テクがカバーする形と受け取れました。

当社グループの 2024 年 3 月期の通期業績見込につきましては、国内での投資先からの配当金受領を見込んでおります。その結果、2023 年 4 月 28 日に公表しました 2024 年 3 月期の連結業績予想を修正いたします。


これは、配当の源泉となる有価証券が存続する限り、また株主還元策に変更がない限り、来年も業績にかかわらず…といっては極端ですが同様の配当があるのかもしれません。

逆にいうと、本業が儲かっても財テクが失敗するかもしれないのね。
そのへんはどの会社も必死なんだろうな…。
何を頼って株主になるか、考え所なのかも。

今回、優待がからんで注目されたフジ日本精糖。
優待の廃止と再開は、優待目的の株主にとっては大きな変化ですが、それが期を空けず起きる分には、会社にとってはあまり変化点がないような。

もしや、つまり株価対策の成功…?
なんていう勘ぐりは後付けですが、既存株主にとってはいい感じになりましたね~。

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