優待を廃止していた企業が、優待再開と増配の2コンボを決めた!
…と聞いて、興味半分で見始めたのがフジ日本精糖(2114)。
株価が凄い反応となりました。
結果的には、優待は途切れなく続くことに
フジ日本精糖は、2022年1月に 優待廃止を開示 しています。
戴ける優待品は上白糖、シロップなどの砂糖類でした。
そして、株主優待廃止にかわる株主還元策として、3円の増配も開示 しました。
その後……、
翌年にあたる2023年5月22日に、優待再開が開示 されたのでした。
権利日はこれまでの3月から9月へと移動し、年内の11月頃には優待品が到着します。
えーと。ここからわかることは?
2022年に最後の優待があり、2023年に復活の優待があると。
要するに、優待が途切れなく続く結果となりました。
優待つきの連続増配、その源泉は
ここで凄いのは、続く5月29日に 今年13円もの増配を開示 したことです。2022年に3円の増配。
2023年に13円の増配。
そして優待も止まってはいない。
優待にかわる還元として増配したのに、優待再開して更にそれ以上を増配すると。
太っ腹の連続増配となり大変結構であります。
ちなみにこの増配の源泉は本業の爆益ではなく、会社に入る配当収入のようです。
営業利益はむしろ減益でして、本業の苦しさを財テクがカバーする形と受け取れました。
これは、配当の源泉となる有価証券が存続する限り、また株主還元策に変更がない限り、来年も業績にかかわらず…といっては極端ですが同様の配当があるのかもしれません。
何を頼って株主になるか、考え所なのかも。
今回、優待がからんで注目されたフジ日本精糖。
優待の廃止と再開は、優待目的の株主にとっては大きな変化ですが、それが期を空けず起きる分には、会社にとってはあまり変化点がないような。
もしや、つまり株価対策の成功…?
なんていう勘ぐりは後付けですが、既存株主にとってはいい感じになりましたね~。