大成温調(1904)は、海外展開で空調・給排水などの設備工事を行う会社。
はじめて聞く名前ですが、ぼんやり開示を見ていると目を見張る内容がありました。
配当金が1.5倍で、クオカード優待を5倍超に!?
大成音調の株主優待はクオカード。
開示で示されたのは配当方針の変更と、優待クオカードの額面変更でした。
株数 | 変更前 | 変更後 | 特定口座合計利回り 株価 11/13 終値時 |
---|---|---|---|
300株以上 | 3,000円 |
16,000円 | 6.4% |
500株以上 | 5,000円 |
30,000円 | 6.6% |
900株以上 | 10,000円 |
60,000円 | 6.9% |
金額がバグってる。
大成温調の株価は 2023年11月13日現在で 2,416円、値嵩ではありません。
まあ、要件の300株を満たすのはハードルが高いですが…。
配当に関しては、さきの開示で定めた配当方針に従い、84円から126円への大幅増配です。
しかし、その配当方針による利益分配とは別に、配っても使われても会社の収入には全く関係しないクオカードを 16,000円からって。
最早ここまでになると、「株主優待とは一体何?」の世界です。
破格の株主優待で、PBRは上がるのか?
さきの開示ではこんなことが書かれています。
1.株主配当方針および株主優待制度を改定する理由
当社のPBR(株価純資産倍率)は長年1倍を下回って推移していますが、これは、持続的な成長に対する株主様や投資家様の十分なご理解を得られておらず成長期待が不十分なことや、株主還元策への期待値が不足していることに起因するものと認識しております。
当社のPBR(株価純資産倍率)は長年1倍を下回って推移していますが、これは、持続的な成長に対する株主様や投資家様の十分なご理解を得られておらず成長期待が不十分なことや、株主還元策への期待値が不足していることに起因するものと認識しております。
で、株主還元の更なる積極化として、配当方針も改定するし、株主優待はガガッと行くし、自社株買いも検討していくよ! 本気でPBR上げるよ! という姿勢を出してきたのですね。
これだけの優待拡充なので、株価急騰は間違いないように思われます。
これが一時の急騰で終わらず、年末にかけて期待値が上がってゆけば、来年の新NISAで更なる資金流入も見込まれて、株価上昇の好循環が…というストーリーでしょうか。
でもなぁ…。
そういうギラギラした優待施策って、何か近寄りがたいな…。
非保有者のやっかみかもしれませんが(苦笑)
などと書きつつ、この会社をそっと監視リストに入れるのでした。
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