天気の話と同じように投資の雑談をする。
聞くのは良いけれど、話すのは難しいものだな、と思った日の話です。
たまにお金の話をよく聞く、という関係性の人がありまして、投資の話題もよく出ます。
あるとき話に乗せられる形で「NISAは制度が変わるから、積立用の投信を選んでおかなければと思っている」と言ったところ、相手が急に不機嫌になりました。
「積立なんてどうでもいいんだよ」と。
地雷でもあったかな、あるいは、スタイルの違いかな、と受け止める場面かもしれません。
でも違いました。その人は後期高齢者で、2年先よりも今を楽しみたいと思っていたのです。
だから、まるで先々があるかのような積立の話が話題にのぼること自体、お門違いという感覚を持ってしまったのですね。
自分は相手の心情を見逃して、気遣わなかったことを恥じました。
お金や投資の話は、気をつけていてもつい、自分の属性や置かれた状況を踏まえてしまう。天気のように中立的な話題ではなくて、お金自体がどうあっても属人的な話題だからこそ難しいです。