株主数42万人(2023年12月現在)のキリンHDが優待変更を開示しました。
キリンといえばキリンビール、そしてキリンビバレッジ。株主優待ではこれらの商品が戴けて配当もしっかりなので、自分を含めてファン保有の株主も多いことでしょう。
今回の変更はクロス対策とみられますが、これから新規に保有したい方にとっては長期要件分が改悪となりそうです。
キリンHD株主優待の新旧比較
では、変更前と変更後の優待内容を比較してみます。
現行 | 変更後 | |||
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1年未満 | 1年以上 3年未満 |
3年以上 (*) |
||
100株~ | 1,000円 | - | 500円 | 2,000円 |
1,000株~ | 3,000円 | 4,000円 | ||
3,000株~ | 1,000円 | 6,000円 | ||
(*) 優待品に加え、抽選式の特別商品・割引サービス等あり |
最も大きな変化点は、1年未満の優待がなくなり、長期保有条件がつくことですね。
この図を見る限り、実質的な優待を戴くには3年間の修行が必要と考えるのが良さそうです。修行が終われば現行よりも拡充された優待が戴けるので、長期保有者にとっては良い変更となるでしょう。
そして、継続保有判定は年4回あるのでご注意ください。
個人的には、長期要件は権利落ち前後の株価を落ち着かせるので賛成です。
今年購入の株主も大丈夫! 9月までなら救済措置あり
長期要件付与の優待変更で最もショックなのは、「優待を見込んで取得したのに、今年の優待が貰えなくなった…」という結果です。後出しでこれをされると心証が悪いですね。
でも、今回のキリンHDはそんな株主にも救済措置を設けていました。
- 今年新たに購入して持っている人
- これから9月までに購入する人
上記の方は 1,000株未満なら500円相当、それ以上なら現行と同じ 1,000円相当の優待が戴けます。
小規模株主にとっては改悪ですが、ゼロ判定よりは救われますね。
救済期限は権利月の12月ではなく、9月で締め切られる点に注意しましょう。
昨年以前からの株主も大丈夫! 2年後まで現行優待が継続されます
では、現在3年未満で、1,000株未満の株主は今年の優待が減ってしまうのでしょうか?
実はこちらも対策されており、3年未満であっても現行の 1,000円相当が戴けます。
結果、今回は改悪部分があるとはいえ、既存株主が最大限尊重された変更でした。
キリンHDさんありがとう!
当ブログは貸株により、涙の保有期間リセット
さて、キリンHDは自分も大事に保有しており、保有期間は余裕で3年超
…と、言いたいところですが、優待判定的には違いますorz
残念なことに権利日以外は貸株に出していたので、長期判定は無理でしょうね…💧
そんなわけで、今年の優待は500円相当に格下げとなる予想です。送料のほうが高そうですけど。
あぁ、貸株は株主優待の敵。
今回のような要件変更には対応できません。
もう、優待銘柄は無条件に貸株禁止しないと駄目かなぁ。