この頃の日常生活で毎日実感するものといえば、値上げです。
食料品、日用品、そして光熱費やサブスクリプションもガンガン値上げ中…。
そんな値上げは「庶民の悲鳴」として語られることが多いのですが、一方では値上げがむしろ喜ばれる場所があります。
近くでは値上げを成功させた企業の中の人達、遠くでは日本銀行、あとは…
「値上げによる収益改善への期待」は勝者の言葉
企業活動にとって、「値上げできた」というのは良いニュースです。
値上げでしっかり儲けが出れば、良い決算につながり、役員報酬も従業員の所得も健全に上昇。配当還元の期待から株価も上がるという良い循環が生まれます。
その儲け、お財布カツカツの我々が負担してるんだけど…。
プレミアムな企業はいざ知らず、そのへんの名も無い企業の場合は「値上げできない」「値上げできなかった」がザラですね。
諸原価が高騰し、人も集まらないのに値上げできない企業はどうなるか。
儲けがなくては給料も上げられないし、その給料で働く人が来なければ事業を縮小するかしかなく、残った従業員は上がらない給料をひたすら倹約して身が縮こまる、なんなら税金も仕事も増えるまである、暗ーい感じになってしまいます。
あー、それ自分の勤め先だわ。
自分、取られっぱなしじゃん。
うう…。 il||li_| ̄|○il||li
その儲け、分けてください! 配当で!
物価が上がるということは、誰かのお金が増えるということでもあります。
そしてその増え方は均等ではない。我々がいるのはそういう社会ですね。
値上げで利益を確保する企業があれば、それが叶わない企業や業界がある。
自らの能力を磨いて転職・起業する人材があれば、能力の上限値や特性の問題、あるいは単純に運の問題でも挫折する人材がある。
その違いはどうしようもありません。
そうなの?
…本当に?
今の時代は、1馬力の自分の能力だけが収入の源泉ではないですね。
能力がなくても、不遇な業界に属してしまっても、まだ投資という方法が残っています。
自分の給料が上がらないなら、稼いでいる企業様から儲けの分け前を戴くべし。
金額は少なくとも、必ず助けになります。
貴重な配当も、元はといえば薄給から吸われたお金達が昇華して戻ってきたのかもしれません。
そう考えると、投資は決して金持ちのゲームで片付けられるものではなく、弱者の受ける格差を少しでも和らげる、平準化する力を持った大事な行動に思えるのです。
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