ノギンの泡沫投資日記

50代、年間配当69万…。住居費からの自由までもう少し、働きながら頑張るブログ。

米債券、そろそろ良いかと皆思ったら円も下がる…と聞いて

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読めないもの、それは為替…。💧
今年ほど円安円高の激しかったときがあるでしょうか。

年初には 116円だった為替が 34円下がって150円となり、そしてまた 15円上がって135円。
いろいろな分析が聞かれますが、どれも後付のストーリーに聞こえてしまいます。



そろそろ債券が気になってきた

自分が気にしているのは債券の買い時です。

やれ、悪いニュースは利上げ縮小観測だ、株価にプラス材料だ、と言って妙に安心されたりしていますが、そもそも現在はQT進行中ですよね?

QTは市場に出回るお金を減らし、景気を力づくで引き締める施策。
ということは、悪いニュースに安心して株を買ってる場合じゃない気がします。
この先は景気後退の株安が警戒されるからです。

とはいえ、いつもの積立は続けるにしても…、
同じ買うなら、すっかり高くなった金利をそのまま利回りとできる債券がいいなあ。
 

ドル建債券は円高金利高で買いたい(そんなの無いけど)

今のドル建て債券は、5年物で金利が5%に達しています。
株の配当より全然凄い… と言いたいところですが、問題は為替。
円安で債券を買った場合、円高で利回りが台無しになる怖さがあります。

少し前のドル円 145円で 1,000ドルの利付債を買ったら、支払うお金は 145,000円です。
ここに金利がついて、5年後に元金の 1,000ドルが償還されるので、通常は得をします。
しかし、償還時のドル円が 115円だったら、戻るお金は 115,000円に減ってしまう…。


為替だけで3万円の損になるので、5年分の税引後金利が飛んでマイナスに終わりかねません。
金利はピークに近いけれど、円安もピークだ、というときには買いたくない資産です。
 

米債券の魅力が増すとき、円は売られる

勉強では、米金利が下がると円安が緩和される(円高になる)要因になる、とよく聞きます。
今は全く下がってなどいませんが、円は急激に上がって135円。
これは、「下がる日が近づいた」という期待を先取りした状態なのでしょう。

では、実際に利上げペースが鈍化して、でも緩和はされず、QTの効果が出てきたらどうなるか。

その時期は、きっと利上げも最終盤…。
世の中のお金が減って、株価にはマイナスです。
債券おいしい、となって外貨が集まる(円安になる)流れがこれまでもあったそうです。

少しでも円高を待とうすると、その期間は意外と短いかもしれないのですね。

その後の円レートはそれこそ「知らんがな」ですが、利上げ終盤近くで円が上がったとしたら、もっと進んだ最終盤で再び下がる傾向があった、というのは覚えておこうと思います。
 

ちょうどの円安で償還できるとは限らない

過去のアノマリーを復習すると、利上げの終盤近くでは金利差縮小を材料に円が上がりがち。
その後はしばらくして、債権投資が注目されて円が下がりがち。

円安になるならまあいいか、となりそうですが、それもまた手放しにはゆかないかと…。

利上げ最終盤はアノマリーがあるかもしれませんが、その後の為替は「知らんがな」の世界。
ちょうどの時期に償還できるかはわかりません。

2年なら、5年なら、と予想してしまうのは危うく感じます。
途中売却も視野に、いっそ組み合わせて分散しようか? と悩む今日この頃です。

昨今急激に上がってきたレートの135円というのはどの程度、「落としどころ」に近いのでしょうね。