ノギンの泡沫投資日記

50代、年間配当69万…。住居費からの自由までもう少し、働きながら頑張るブログ。

ドル建債券欲をなだめるために比較してみたら…

カバー

米国利上げのターミナルレートが予想される今日この頃…
そろそろ債券では? という空気を感じます。

円建も少~しずつ利率が上がっているし、ドル建は言わずもがなの高利回り。

いや、でも駄目でしょ。
ドルの債券はマテだよ? 円高になっちゃうよ?

そうなんです。利上げが完全に終わった後、じゃあそろそろ利下げしようか、というn年後には日米金利差が縮小し、円安が円高に巻き戻る…などの声もヒソヒソ聞こえます。

いやいや、既にドル転完了したお金は運用するしかないのでは?

円高になるとどうなるかというと、ドル建資産の円評価額が下がります。
置かれたドルが下がるのを見ているよりも、債券だろうが何だろうが運用するべきだよね?

という気持ちにどっちつかず。
そうだ、この際比較すればいいんだな。
 



米債券 vs 米現金 5年後に超円高で勝つのは?

《仮定》
今の為替を135円とします。
同じ 1,000ドルを債券と現金で持ち続けたとして、たとえば5年後の円レートが 110円だったら。


債券の利率は今時の4.5%として… これは比較するまでもなく債券です。
だって、4.5%から税金を引いた 3.6%を5年間もらい続けるから。

5年後の円評価額 差損
利付債(5年 税引後年利3.6%) 129,800円 -5,200円
現金 110,000円 -25,000円


円高25円で運用益が飛んでマイナスになりますが、現金よりはマシなので債券の勝ちですね。
ていうか、両方マイナスなので円建て資産のほうがもっとマシだったりする…。
 

では、米債券 vs 米株式ETF 5年後に超円高で勝つのは?

満期まで持てば元本保証の債券と、リスクを込みで成長を期待する米株式ETF
来年、再来年はリセッションとも言われており、株式ETFの値下がりリスクが意識されます。
そのかわり、その後の経済にはきっと回復期がやってくる…。

勝負にあたり、米債券では利息が、ETFでは配当と成長があるわけですが、ETFの価格は読めません。
5年後にはリセッションを超えて上昇に転じているのか?
はたまた、買値よりも下がってしまっているのか?

わかるはずもないので両方実験してみます。
試算では配当の再投資を考慮しません。

ETFの税引後配当利回りが2.3%で、差引5%値上がりしていた場合》

5年後の円評価額 差損
利付債(5年 税引後年利3.6%) 129,800円 -5,200円
株式ETF(5年 税引後配当2.3%) 127,914円 -7,088円


ほほう。ETFの成長が5%程度だったら、まだ債券の勝ちになるんですか。
ちょっと意外だったかも…。

ETF配当利回りが低めですが、VYMの税引後利回り 2.3%くらいを現実的と考えてみました。
で、5年間の配当金はというと、「最初の 2年が値下がりで後の 3年が値上がり」くらいの仮定…。

あーめんどくさい。適当にこんなふうにして 5年分の配当と 5%成長を演出しています。

ノギン ETF試算


そんなわけで、適当な試算は5%成長までは債券の勝ちで、6%成長でETFの勝ち。
更に10%くらいまで成長してはじめて円高に打ち勝つことができます。

25円の円高は辛すぎるっていう話。


今度は値下がりの場合です。
リセッションはこんなもんでは済まないぞというシナリオで、やっぱり適当に5%低下を作ると…

ETFの税引後配当利回りが2.3%で、差引5%値下がりしていた場合》

5年後の円評価額 差損
利付債(5年 税引後年利3.6%) 129,800円 -5,200円
株式ETF(5年 税引後配当2.3%) 115,876円 -19,124円


まあ、そもそもの利回りが違うので、ここで更に値下がりするとそりゃ大負けですね。

税引後3.6%の利付債と勝負するには、もっと高利回りのETFを選ぶか、ETFに大幅成長してもらう必要がありそうです。
 

今はちょっぴり債券か円建資産…なのかもしれない

漠然と、株高は何より勝る、為替にだって抵抗できると思っていたら、試算はもう少し保守的でした。
円高を嫌いつつ、今後数年の投資先は慎重にしたほうがよいと感じた次第です。

え? 米国株ETFが5年で5%なんてありえない?
もっとガンガン成長するはずだって?
そうかもしれません。

ETFが成長して円安も続いたら大勝なので、そんな未来を祈りたいものです。
5年と言わず、もっとたくさん時間のある方は普通に積み立ててゆけばOKですね。

今回、「円建ての米国株ETF」は為替の影響がよくわからず放置しましたが、追々検討したいです。

でもって、ターミナルレート付近で買うのはETFかしらね。
債券よりたくさん値上がりしてほしいな。
皮算用より、リスク分散に注意すべきじゃないかな…。