ノギンの泡沫投資日記

50代、年間配当40万弱…そんな年齢でそんな額? と知りつつも殖やしたいブログ。

株式投資で「優待リスク」を被らない買い方の模索


続いてほしいぞ良い優待(個人的スローガン)

自分は以前、優待有の銘柄ばかりを探し、生活に役立つ優待品を選んでいました。
配当に加えて戴ける優待品には、ひとしおの有難さを感じます。

そんな有難い優待ですが、この頃はプライム上場企業からの廃止が相次いだことで、今後を心配する声を聞く(読む)ようになりました。つまり、「優待リスク」です。

手元にはまだまだ大事な優待実施銘柄があり、自分も同様に心配MAXです。

今後、欲しい株が「優待リスク」有だった場合、どんなふうにリスクを避けるとよいのか。
過去にやらかした購入の反省もこめて色々考え、振り返ってみました。



優待リスクとは

株主優待の有無は企業が決めるため、突然廃止されることがあります。
そこだけを見ると「優待廃止リスク」ですが、優待と共に資産運用する側からみた「優待実施リスク」(以下、優待リスクと記載)はこんな感じになるかと思います。

【優待リスク】
  • 優待の廃止・改悪後に激しい値下がりに見舞われる。
    その場合、優待抜きの株価配当に魅力を感じないが、売ると損失になる。
  • 権利月をまたぐ株価変動が繰り返され、安定的な株価成長を実感できない。
  • 配当が成長しない。

 

買い方1:配当のみの利回りを確保する

優待で有名な桐谷さんは、配当優待の合計利回りが4%を超えるかで購入の検討をするそうです。

しかし、今は優待も廃止リスク込みで検討する時勢。
廃止リスクを被っても、最低限モチベーションが下がらない保有になるかの検討は大切ですね。

現在の自分は、「税引後の配当利回りが3%超」を目安にしています。
い、一応日本のインフレ目標は上回ってる…ぞ…。

感覚ですが、このラインの配当を出せる企業は稼ぐ力があって、株主還元の姿勢がしっかりしており、優待を廃止したとしても増配なり自社株買いなどの施策を出せるように思います。
優待の廃止理由はきっと、「株主還元の方法を変えるから」になるのでしょう。

逆に、配当を出せずに優待を行っている企業が廃止する場合は、「もはや優待できなくなったから」という消極的な理由を想像してしまいます。この段階で保有しているとしたら、あまり嬉しくありません。
 

買い方2:配当性向の高すぎ、低すぎを避ける

配当利回りが良くても、配当性向が常識的な値かは確認したいところです。
業績がふるわないのに配当性向が年々上って100%に近づくとか、100%超が複数年続くとかの場合はその企業が無理をしていると思われるので、購入しないこともリスク回避になります。

たとえばこういうやつ。


上の図はトイレットペーパー等の優待が好評な日本製紙(3863)のものです。
配当性向は当期純利益に対する配当の割合を表すものなので、これが100%を超えると純利益を超えて配当しています。図の場合は2年連続で純利益以外のお金を配当に含めているのですね。

株価が下がって、利回りが良くなったと思ったけど…

確かに、2022年5月20日現在の株価でみた日本製紙の税引後配当利回り3.3%
でも、業績と配当性向を合わせると、単純に「利回りがよい」とは言いづらいです。
業績が上向かない限り、株価のじり安や減配などがありえるのではないでしょうか。

逆に、配当性向が数%以下の場合は、株主還元策として優待と配当が一体化しているのでしょう。
外食系などに多いです。
この場合は、その優待が自分にとって配当と同等であるか、考えることが目安になります。
 

買い方3:「目的達成型」の優待を警戒する

ここ数年で魅力的な優待を新設した企業の場合、ある目的があって優待施策を打っていることがあります。それは、2022年4月の東証市場再編後、プライム基準、あるいはスタンダード基準を達成するというものです。

  • プライム上場を希望するが、株主数か流動性のどちらかが基準に足りない。
  • そこで、計画書を提出して経過措置でプライム上場することにした。
  • ついては、それを満たすための「取り組み」として株主優待を使う。

…みたいな。

この目的が明らかである場合は、IRライブラリーの「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」に記載されます。

住江織物 計画書抜粋
 
一例で、住江織物 計画書より抜粋


見たとおり、優待でよく言われる「製品を知ってもらうため」「長期保有の安定株主を増やすため」とは異なります。この会社の場合は「売買を活性化させるため」に、予算を組んで優待を実施するのですね。

つまり…、最初から時限措置かもしれない、と。

こういう優待はしばらく様子見でもいいんじゃないかな、と感じています。
施策で引き上げた流動性が定着し、経過措置の終了宣言が出てからでも遅くないです。

それって、投資として面白くないんじゃない?
そうかもしれない。
優待リスクの受け入れ方は色々あるね。

あとは、目的達成型の場合は優待実施中にはリスクがありますが、廃止も計画的に行われるはずなので、かえって廃止後のほうが検討しやすい印象です。
(もちろん、廃止されずに続くかもしれません。神優待カモン…!)




買い方4:浮動株の比率も参考に見る

浮動株比率は四季報に記載があり、1単元以上50単元未満の株主が所有している株式の比率です。
リアルタイムの情報ではないので参考程度ですが、10%以下だと少ない方で、20%以上だと多い方、のような感じでなんとなく見ています。

何かというと、優待廃止・改悪時のインパクトが大きいかどうかの目安になるかなと思って。

50単元(5,000株)以上の株主になると、100株優待が廃止になっても失望売りしなそうですよね。
逆に、浮動株にカウントされる株主は失望売りの確率が高いかもしれない。

優待が魅力的で、なおかつ浮動株比率が高かったりすると、これは権利日祭りがだるいかも、改悪廃止は痛いことになるかも、と思って参考にします。

あんた、全然参考にしないでまいたけを持ってるんじゃないの?
カッとなってやった。今は反省している…。

そんな反省を踏まえての軌道修正中なのです。
今の考えが5年前、いや3年前に生まれるだけでも大分違ったんだけどなぁ。
 

ブログ主の感想

あれ、振り返ると「買い方」がほとんどなくて「避け方」ばかりになってました。
いつかまた「買い方」ももう少し追求したいですが、あるかなぁ…。
値下がり平気なレベルになるまで超長期保有するとか?

いずれにしろ、株主優待をフリーギフトのように勘違いするのははいかんことです。
「戴ける」という感覚にはなっていますが、そこには100株単位のお金が運用されているわけで、値下がりもあれば利回り低下もある。

よく、株式投資は余裕資金でと言われますが、自分はどうもその見方に慣れません。
ある分だけでは足りないから増やそうとしている、自分にとって余裕ではない運用資金なのです。
優待実施を知りながら株式を取得する場合は、運用額がきちんと増えるかどうか、そちらをまず考えることで、優待も楽しめるんじゃないかなと感じています。