ノギンの泡沫投資日記

50代、年間配当69万…。住居費からの自由までもう少し、働きながら頑張るブログ。

塩漬け株と断捨離対象、似ていないこともない

「一丁整理でもするか」
と、戸棚の一つを総ざらえしていると、突然意外なものが出てきてはっとすることがあります。
飼い猫が小さかった頃のおもちゃとか、旅行に行ったときの切符とか。

「こんなものが残っていたのか。これはあの頃…」
と、思わず手にとって固まってしまう経験は誰にもあるかと思います。

物には過去をそのままとどめる力があるのでしょう。
博物館の遺物と同じ力が、個人の持ち物にも等しく備わっています。
人は時々、過去に戻ることのできる希少な生き物らしいです。

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では、この過去を捨てる「断捨離」とはどういう作業かというと、
自分が思うには、現在を見るための作業となりますね。

もう着られない服があったとして、それをずっと手元に置く理由は「着られた頃の自分に戻る」です。
その服を着ていい思い出を持った、過去が戻ることを望んでいるのです。

服を手放すとき、
「自分はまだ、この服を着ていた頃の自分のままだ」
という未練を一緒に捨てます。

そうすると、次に買うのは現在の自分にぴったり合って似合う服になります。
現在を見る力が新たに備わった、と切り替えて前へ進めることでしょう。

…この関係、塩漬け株と似ていないでしょうか?

せっかくいい話だったのに株に来るか、というのは大変お粗末様でゴメンなさい 😉

塩漬け株損切りするとき、
「この銘柄はまだ、あの頃の期待に応えてくれる力がある」
という未練を是非一緒に捨てたいものです。

株ならば、損切りで忘れるまでゆかずとも、損出しと称して買い直すのも自由ですから、断捨離よりも気持ちの敷居が低いはず。

話の流れが台無しだよ…と言わずに、ポートフォリオは時々冷静に見直すべし、ですね。