投資家になるために必要なスキルは? とGoogleに聞くと、財務諸表を読む力とか、市場ニュースの読解力とか、何か色々と列挙されます。
「考える力」とかいう量りにくい力が求められることもありますし、ChatGPTに至っては「コミュニケーション能力」と答えてきました。
確かに、どれも必要です。
そのスキルを投資前に発揮すれば、多くの失敗を減らせるでしょう。
しかし今時のネットメディアや証券会社が、
「これからはNISAですよ。財務諸表を勉強して、市場ニュースも集めましょうね」
と言うでしょうか。
そういうのはあまり見なかったなあ。
むしろ、「新NISAの成長投資枠で買うのはこれだ!」
っていうやつならたくさん見た。
スキルなんて、いらないですよ、っていうね。
しかし、そのような情報によって個別株を取得するなら、情報が外れたといって狼狽したり、毎日株価を眺めて不安になったり、最悪はマイナスで売却してしまうかもしれません。
NISAは元々、株価にふりまわされないために持つ口座のはずなのに、それでは本末転倒です…。
せっかく決断した保有銘柄ならば、こんなスキルも発動させましょうか。
ほら、投資成績が一番良かったのは運用を忘れていた人だった、という話もあるし。
これなら、スキルとは言っても気の持ちようひとつで使えるし、訓練もいらな… いる、かな?
ともかく、忘れることを前提に取得する。
忘れてもいいと思って取得する。
まあ実際には、決算や開示は見るべきなのですが、新NISAで個別株を持つならこれもスキルの一つに数えて良いでしょう。
本当に忘れても良いのか? という視点で銘柄を見直すと、NISAの個別株というのは意外に決断力のいるものです。インデックスが強く推奨されるのは、そのへんをうまく丸めて分散させてくれているからですね。
ネットの情報は、ちょっとした変動でも「NISAに冷や水?」という話になったり、「買いました」「売りました」という真偽不明のつぶやきが出たりします。
正直うるさいので、心乱される情報からは離れたほうがいいんじゃないかな。
どうせ買ってしまったものなら、もう自覚的に忘れておくことで、結果的には心穏やかな投資結果を待てるような気がします。
え? 暴落が来たらどうするのか、って?
そりゃあ奥様、買い続けるんですよ。ええ。
もう買えない年齢になったときに、すこしでも資産が残っているように…。
投資にはそんな怖さもあります。
万一そんな日が来たとしても、「忘れる」スキルで乗り切りましょう。ふんぬっ!
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