ノギンの泡沫投資日記

50代、年間配当69万…。住居費からの自由までもう少し、働きながら頑張るブログ。

はじまる、TOPIX指数銘柄のふるい分け…基準未満なら2025年に除外も

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2022年4月に東証市場再編があり、各銘柄は3市場に分かれました。
しかし実情は、各市場の上場基準を満たさない企業も「経過措置」として混在し、市場にとどまっているのは周知の通り。

ただ、そうして市場には残れても、TOPIX指標の構成銘柄でいられるかはわかりません。
TOPIX構成銘柄への組み入れは、プライムの上場維持基準に合わされてゆくからです。



2022年10月末開始「段階的ウエイト低減」の対象は493銘柄

段階的ウエイト低減…、つまり、銘柄見直しの段階として、まずTOPIX内で銘柄構成比率を下げられることになった銘柄がこちらに公開されました。

該当するのは、流通株式時価総額が100億円(プライムの上場維持基準)未満のものです。

おっと。自分の保有もちらほらありました。
優待重視だった頃に取得したアレとかソレとかが該当してる…。
あ、優待はないけれど事業内容がお気に入りだったアレも該当してるなぁ…。

というか493銘柄も載っていれば、何かしらは当たってしまいそうです。
この銘柄数はプライム上場銘柄数の約4分の1に該当するので、現TOPIXのうち結構な割合がプライムの流通株式時価総額基準に満たないという理解になります。再編はいまだ途上ということなのでしょう。
 

TOPIX構成銘柄の見直し予定

ここで自分用のお勉強タイムです。
市場再編前のTOPIXは、「東証一部銘柄のすべて」でした。
そして、これらは2022年4月以降も一時的に引き継がれました。東証1部からプライムへ移行した銘柄も、しなかった銘柄も、再編前と同じくTOPIX構成銘柄のままだったのですね。

しかし、2022年10月からはそれも見直しが始まり、流通株式時価総額を満たさない銘柄はこんなスケジュールで除外されてゆきます。

https://www.jpx.co.jp/equities/market-restructure/revisions-indices/nlsgeu000005mj9h-img/NewMarket_Weight.jpg
図はJPXのサイト「株価指数の見直し」より


構成比率の低減は四半期ごと10段階で行われ、2023年10月の再評価で解除されなければ、そのまま低減を継続して最終的には除外される、という日程です。
 

対象銘柄の保有があるんだけど…

さて、自分の保有がこのリストに載っていた場合はどうしましょう。
これらは今までは、TOPIXというくくりで各種株価指数に組み入れられており、指数連動ファンドに購入・売却される恩恵があったのが、その比率が下がることで恩恵を得られにくくなる、と捉えられます。

なかにはTOPIXだけではなく、「TOPIXなんちゃらシリーズ」などの複数のファンドに買われていたものもあるかもしれません。

日経平均構成銘柄から除外される銘柄がそうであるように、売られてゆくのでしょうか?

ここで落ち着いて押さえたいのは、除外ではなく段階的な低減だということです。
そして、指数連動ファンドによる実際の売りは10月末。
更に、確実に売られるのはファンドの保有分のうち低減分、10段階中の1段階目に限定されます。

影響が酷くならないように考慮されてるね。

ただ、限定的とはいえそうして低減された分は市場に放出されるし、個人でこの低減予定を理由に売却する人があれば、それは手放してもう振り向かない可能性が高そうです。

悲観して売り急ぐことはないけれど、保有理由は今一度振り返るのがよいと感じました。

活発な売買や銘柄人気が続いてほしいのか。
優待や配当があればいい、という保有なのか。
来年は低減予定から脱却できると期待しているのか。

いずれにしても、短期の株価は水物…。
長期の株価は企業価値に収斂すると言われます。

自分の理由を振り返ってみて、「やっぱり保有でいいや」となれば迷わず持って業績期待すればよいし、疑問を感じた場合は10月末より前に売り時を探す方向でしょうかね。