新聞に報じられたところでは、同社は農水省に
「食品表示制度に対して、守らなければいけないという認識がなかった」
と話したのだとか。
発言が信じられないほどの謎認識。
築地魚市場のIRページでも、この件についての開示は特段ありません。
投資家向けに発信くらいしても良いと思うのですが、不要ですか。そうですか。
その後、株価はどうなったのかしばらく見てみると…。
翌日にピクリとした以外、特に反応していないようです。
あるいは、開示を出していないから気づいた投資家が少ないとか…?
(6月末の下げは、人気の優待権利落ちに伴うもので異常ではありません。)
印象ですが、こういう問題は世の関心が薄く、短いように感じます。
事件は起きたけれど、取引先も消費者も今まで通りだろう、という感じでしょうか。
企業の信用に関わる事象でも、投資家は「経営危機はない」と見切ったうえで、通常通りの売買を続けていることになりますね。
再発防止策等の報告書提出は8月15日なので、まだ対応状況は検証できないと思うのですが。
あるいは、マグロのような回遊魚で「産地」を厳格にすること自体が実態にそぐわないのかもしれませんが、だから軽視というのも通らない話で。
こういう事象は、企業の関係者・消費者と投資家の両方について、感覚の鈍磨を表しているのではと思うことがあります。
貧すれば鈍する、みたいな。
危機感が足りなくても、まあまあやってゆける。
危険物ではないのだから、口に入れば終わり。
またなのか。 仕方ないなあ。
どこからか、そんな退廃が始まっていないでしょうか。