ノギンの泡沫投資日記

50代、年間配当69万…。住居費からの自由までもう少し、働きながら頑張るブログ。

産地偽装でも株価が下がらなかった銘柄で思うこと

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先週、築地魚市場(8039)で産地偽装の問題がありました。

www.maff.go.jp



新聞に報じられたところでは、同社は農水省
食品表示制度に対して、守らなければいけないという認識がなかった
と話したのだとか。

発言が信じられないほどの謎認識。

築地魚市場のIRページでも、この件についての開示は特段ありません。
投資家向けに発信くらいしても良いと思うのですが、不要ですか。そうですか。

その後、株価はどうなったのかしばらく見てみると…。

築地魚市場 株価チャート

翌日にピクリとした以外、特に反応していないようです。
あるいは、開示を出していないから気づいた投資家が少ないとか…?
(6月末の下げは、人気の優待権利落ちに伴うもので異常ではありません。)


印象ですが、こういう問題は世の関心が薄く、短いように感じます。
事件は起きたけれど、取引先も消費者も今まで通りだろう、という感じでしょうか。

企業の信用に関わる事象でも、投資家は「経営危機はない」と見切ったうえで、通常通りの売買を続けていることになりますね。
再発防止策等の報告書提出は8月15日なので、まだ対応状況は検証できないと思うのですが。
あるいは、マグロのような回遊魚で「産地」を厳格にすること自体が実態にそぐわないのかもしれませんが、だから軽視というのも通らない話で。

こういう事象は、企業の関係者・消費者と投資家の両方について、感覚の鈍磨を表しているのではと思うことがあります。
貧すれば鈍する、みたいな。


 危機感が足りなくても、まあまあやってゆける。
 危険物ではないのだから、口に入れば終わり。
 またなのか。 仕方ないなあ。


どこからか、そんな退廃が始まっていないでしょうか。