ノギンの泡沫投資日記

50代、年間配当69万…。住居費からの自由までもう少し、働きながら頑張るブログ。

TOKAI HD:不祥事から1年、情報公開を続けることの大事さ

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TOKAI HD(3167)といえば、お水やポイントの株主優待が有名です。
東海地盤の会社ですが、株価も配当もまずまず安定しているため、居住地にかかわらず定番で保有する株主も多いでしょう。

そんなTOKAI HDから、9月21日に「再発防止策の推進状況について」という開示がありました。



昨年9月の不祥事から1年たっていた

開示はこんなふうに始まります。

 当社は、2022 年 12 月 23 日付「再発防止策及び関係者の処分に関するお知らせ」にて公表しましたとおり、特別調査委員会からの調査報告書による再発防止策の提言を踏まえ、取締役会において再発防止策を決議いたしました。(中略)
 つきましては、再発防止策の実施開始以降、2023 年 2 月から本日までの具体的な進捗状況を…(中略)下記のとおりお知らせいたします。

えっと… なんだっけ?
いえいえ嘘です。ちゃんと覚えていますよ。これ。

benzoin.hatenablog.com

内部通報により、社長による交際費の使い込みが発覚して急遽解任された、というニュースが流れてから、そういえば1年が経過したのでした。

正直、会社への印象は下がり気味だった

このときは「どうも駄目だなあ」と感じました。
内部通報だったので自浄を期待して保有を続けるも、期間限定の気分でした。

また、その後の決算が増収減益だったときに公開された説明資料では、減益には触れず良いことだけを大きく書いており、「何だかなあ」という印象でした。

benzoin.hatenablog.com

悪いものは見せなければ三方良し、…という姿勢だとしたら、好き嫌いが分かれそうです。

信頼を取り戻すための情報発信を注視したい

不祥事が明らかになると、企業の信頼は下がってしまいます。
地元のエネルギーインフラを手がけるTOKAI HDが、組織体として危機感をもって真剣に対応したか、そして、今後も対応し続けるのか。それを知るのは、やはり開示という情報発信を通じてになります。

時間がかかりつつ、今年6月に再発防止委員会が設置されたことも開示で知りました。
直近の開示で推進中とされる内容は、一部を抜き出すと

  • 年4回のコンプライアンス研修
  • 社⻑室に対する経費処理の監査を毎年実施
  • グループ役職員を対象としたガバナンス講習20回
  • 内部通報制度についての意識調査を行い、利用推進につなげる

などなど。
きっとそれなりのコストがかかっていますね。

再発防止の進捗は、今後も定期的に開示が続くそうです。

進捗状況につきましては、当社ホームページを通じて今後も四半期毎に継続して公表する予定としております。

今の自分は、まだ信頼の評価を上げるところまではゆきませんが、
「社長と組織は別物で、組織は信頼回復に努めているのかもしれない」
と思い始めています。

再発防止は当たり前として、継続の状況を内外に公開するのも大事ですね。
開示の中の人たちは、信頼が傷ついた状況に耐えて取り組みを行い、状況を示し続けることで、投資家と対話しようとしているのではないでしょうか。

株価の傾向は、下がらず。
今更ですが、IRは対話の窓口だ、と言われるのがやっと実感されてきました。




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