ノギンの泡沫投資日記

50代、年間配当40万弱…そんな年齢でそんな額? と知りつつも殖やしたいブログ。

退職から年金開始までの生活算段・松竹梅

退職、主に定年退職から年金開始までの無給期間に備えて、現在資産運用をしているとします。
退職後、生活費に対して運用益が不足することがわかっている場合、どう暮らすのが賢いでしょうか?

これは懐具合が厳しいなかで生活する層にとっては、重低音のように気にかかる問題です。
50代を過ぎたらいよいよ先が見えるので、定期的に計算して退職後の金策をすりあわせるのが良いです。

理由は、退職時の資産額というのが結局、未確定なものだから。

退職時資産額の鍵を握るのは運用利回りと、毎年の入金力、そして退職金(あれば)です。
利回りはそれらしい仮定ができるとしても、後の二つは事故や慢性疾患、突発的な出費で簡単に毀損するので、最新の状況でどうなるかを予想しておくにこしたことはありません。

最初に、退職時の運用残高を予想する

たとえば、下記は複利計算をシミュレーションしてくれるサイトです。

keisan.casio.jp

リンク先は積立預金を想定したキャプションになっていますが、これを

年利率 →全体の目標運用利回り
積立年数 →退職年までの運用年数
毎月積立額 →毎月入金額
積立前の元金 →預貯金を除く、計算開始時点の運用資産額

と読み替えて入力し、最終的な結果に退職金想定額をプラスすると、退職時運用残高になります。

次に、退職から年金開始までの暮らし方を検討する

退職後に自己資産から受け取れる運用益は、上の「退職時運用残高 x 目標運用利回り」ですね。

これが年間の生活費を上回っていればFIREとなりますが、現実的にままならないこともあるでしょう。
というか、自分はままなりません。ハイ。

その場合の金策は、だいたい下記のようなプランに分かれると思われます。

定年退職から年金開始までの生活算段・松竹梅
年金開始時資産額の有利不利という観点でみると、左から順に松、竹、梅となります。
  • 松プラン:働いて生活し、運用を続ける
    退職前と同じ生活です。運用益を再投資できるため、資産は増加してゆきます。
  • 竹プラン:運用益で生活し、不足分を働いて補う
    サイドFIREです。運用益の額に応じて、負担の少ない働き方が選べます。
    運用益を食べて生活するため、月ごとに収入がばらつかないよう調整できれば最良です。
  • 梅プラン:運用益で生活し、不足分は預金を取り崩す
    早めのリタイアです。年金開始時点の預金額に無理がないかを慎重に試算し、計画的に暮らす必要があるでしょう。

竹・梅プランの場合は、実際に月々必要な支出と運用益との差額を出してみると「案外いける?」となって、漠然とした不安が和らぐかもしれませんね。
これは生き方の選択なので、資産額が多ければ優れているということではありません。

年を取ってからの気力や健康は、その時が近づかないとわからないものです。

働いたからといっても、年金開始時点で疲れ果てて、あるいは健康を損ない、思った余生と違う結果になるのは残念です。また逆に、働きたくても職が得られない、最悪は短期間の失業手当だけで収入が途絶える、という可能性もあります。

今の職を続けるのが厳しい場合は、在職中の早いうちから別の職を探しておく必要があるでしょう。




働かなくても、運用元本と貯蓄で「逃げ切れる」可能性はある

実は上の松竹梅は、老後に備えて「運用元本を取り崩さない」という前提になっています。
つまり、どれを実行しても年金開始時点で運用元本は残っています。
更に、松と竹に関しては運用元本以外の貯蓄額も維持されています。

年金開始時点まで「梅プラン」で生活して貯蓄額を減らしたとしても、残りの額と投資元本で年金額を補ってゆける見通しがあれば、「無理に働かない」という選択肢も有りです。

夫または妻があり、双方の年金を合わせられる場合は、試算は更に楽になるでしょう。

そんな可能性も検討してみようかな? の場合は、下記のようなサイトが参考になります。

tools.liberaluni.com

ここで例えば

  • 「現在の年齢=年金開始年齢」、
  • 「現在の貯金額=年金開始時資産総額(預貯金も含む)-終末期費用見込」
で入力し、「運用利回りを0%」という入力で計算すると、全資産を現金化した場合に何歳までもつかをシミュレートできます。
実際は運用しているので「これよりはまし」という目安になりますね。

厳密には預貯金と運用分を分けて、更に取り崩しの時期や規模も実情に合わせて、となりますが、そこまでになると自動計算サイトでは出来ないので、今はざっくり見る程度です。

老後の生活費は「施設に入った場合」も想定しておく

あまり嬉しくない想像だけれど、ある時点で手厚い介護が必要となり、自宅で暮らせなくなる可能性は排除できません。
その場合は自宅が持ち家かどうか、家族の状況は、施設のレベルは、といった別の計算要素が入ってくるので、ある年齢以降はそれを想定したシミュレーションに切り替えて費用を見ることも大事です。

自分は梅プランだと逃げ切りできなかったですね…。
松竹プランの場合は、その期間の稼ぎの額次第。
何歳まで、どれくらいの稼ぎがいるのか、という大事な問題からは目を離さずにおきたいものです。