KDDI(9433)は誰もが知る通信大手で、株価上昇、増配、株主優待で有名です。
いやぁ、これは絵に描いたような優良株じゃないですか。
ただ2023年の優待カタログを見て、正直「価格を絞ったなぁ」と感じた方も多いはず。
もしや何かの前触れ? と、薄々心の準備をしていたところ、優待変更の開示がやって参りました。
1回分の猶予期間を置いて、翌年からの優待変更
2024年までの優待内容は、4段階グレードのカタログギフトです。
今年分はまだこちらの優待が戴けますね。
それが、2025年からはこんな感じに。
保有株数のグレードはなくなり、複数のポイントから選択可能となります。
2025年以降は継続保有要件がつくので、優待を戴くには2024年3月から権利を取り、1年間保有し続ける必要がありますよ~。
とくに1,000株ホルダーには痛い改悪でした。
また、図中にある「最大1.5倍」のポイント増額は条件が結構厳しいです。
という感じなので、金額的な貢献と引換ということでしょう。
リンク先の説明をよく読むと、長期の 3,000ポイントを 4,500ポイントにするには2ヵ月かけて交換が必要だったり、もうポイ活並みの労力ですね。
一概に「改悪」というわけでもない
変更後のポイントを金額換算的に比較するとこうなります。
変更前 | 変更後 | |
---|---|---|
5年未満 | 3,000円相当 | 2,000ポイント |
5年以上 | 5,000円相当 | 3,000ポイント |
1,000株を長期保有されていた方はとても残念な変更でしたが、それ以下の株主にとってこの変更はどんな差異が出るでしょうか。
案外、実質は大差ないんじゃないかな? と思ったりしています。
というのも、KDDIのカタログは冊子郵送で届き、最終ページにはこんな記載がありました。
カタログサービス会社のリンベル内で、人と電話番号を割り当てて、おそらくカタログ内容も、専用Webサイトも、株主優待のために特別に企画調達していたものでしょう。市場の状況に応じて、毎年会議とか承認とかをしてカタログギフトの仕掛けが出来上がるのですね。
その費用が優待内容を圧迫するなら、省略したほうがエコじゃない?
そして、セルフサービスで利用する 2,000 ~ 3,000ポイントのほうが、実は満足度が高かったりする…というのも充分あり得る話です。
カタログギフトと比べて、夢がないのはその通りですが💧
ただ、以前に「どんな優待が良いか」というアンケートはあった気がするので、この変更は株主の意向も加味されたかと思います。
株主還元に篤いKDDIのことなので、時代に合った優待・還元をこれからも期待しますね。
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