もし優待権利を行使すれば一撃必殺級の利回りとなるのが、ヘルスケア&メディカル投資法人(3455)。
1月・7月の年2回権利確定があり、各運営事業者による優待が受けられます。
いまだ1法人のみ、ヘルスケア特化型のJリート
不動産には物流、ホテルなどの運用対象分類があり、このうち有料老人ホーム、サ高住、医療関連施設等の高齢者向け施設は「ヘルスケア」と分類されます。
株式会社では、ケア21(2373)・SONPO(8630)・ベネッセ(9783)等々…。
投資法人では、ケネディクスRN(3278)・大和証券リビング(8986)等々も部分的に…。
高齢化、そして高齢者の孤立化も待ったなしのご時世で、これらのヘルスケア施設を擁する銘柄は数あれど、特化型のJリートとしては現在HCMの1法人のみです。
2022年7月期運用報告にある保有物件の概略はこんな感じ。
稼働率も物件取得も順調のようです。
10月21日時点の投資口価格はぶっちぎりの割高(1口あたり時価資産額比で約1.4倍)で、ヘルスケア施設リートに対する関心の高さがうかがえます。
HCMの投資主優待
運用報告書の冊子を逆側から開くと、HCMが新規取得した温泉付有料老人ホームの施設特集になっており、投資主優待の紹介がそれに続きます。
対象となるのは9事業者の運営する施設で、例をあげるとこんな内容でした。
- 株式会社JAPANライフデザインの運営する施設 …
・対象施設の無料体験入居(1泊2食食事付)
・入金一時金のうち30万円を割引
- 株式会社さわやか倶楽部の運営する施設 …
・月払い契約の場合、初月利用料の10%を割引
・対象施設の無料体験入居(1泊2食食事付)
・対象施設の無料見学(昼食付)
冊子の全体はIRライブラリーから確認できます。
優待を受けるには、該当の施設でこの「資産運用報告」冊子と「分配金計算書」を提示します。
分配金計算書を捨ててしまうとNGなので、行使の難易度は高いかもしれません 😓
権利付与が年2回であるのにあわせて、行使の有効期限も各々半年間です。
一応、貧乏性で書類は取ってありますが、諸費用諸々を考えるに、自分はやはり投資主としてのみの関わりになるでしょうね…。
最大30万円の割引という超絶利回りを諦めるかわりに、分配金を健康維持に投資するとします。
せめて長期の累積分配金が30万円になるよう頑張ってみようかな。
投資口情報
2022年10月21日時点の情報です。
銘柄名 | ヘルスケア・メディカル投資法人(3455) |
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格付 | JCR A+ |
年間分配金予想 | 約 6,700円 |
優待権利確定月 | 1月 7月 |
優待内容 | 各運営事業者による優待 (体験入居無料など) |
参考投資口価格 | 185,200円 税引後分配金利回り:2.9% |
割高が災いしてリートとしては利回りが低くなっています。
どんなジャンルでも期待値の高い銘柄は値上がりするものですね。