IoT(Internet on Things)って死語なのかな? は置いておきまして…
ある方のはてなブログを見ていると、こんな話題がありました。
はてなの機能で引用してみます。
筆者は郵便屋さんですが、普段仕事をする中で これ、ムダなんじゃね? と感じることが多々あります。 その一つが「ほとんど郵便が入っていないポストの収集作業」です。 6年間、一通も郵便が入っていなかったポストもあります(笑) 山奥の僻地にあるポストの多くが、そのような現状です。 そんなポストであっても毎日の開函が義務付けられているため、多大な労力をかけて行っています。
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- ほとんど郵便が入っていないポストがある。
- しかし、開函が義務付けられているため、山道を登るなどして開函しなくてはならない。
- でも、やっぱり郵便が入っていないことのほうが多い…。
このようなポストが管轄内に多数あった場合、時間、燃料、労力のコストは重いことでしょう。
開函ご担当の方にとっても、空振りの繰り返しはモチベーションが下がりそうです。
これを読んだとき、昔に聞いたある会社の話を思い出しました。
混んだトイレに行く時間が勿体なくて、トイレをIoT化しちゃった話
昔、デキル社員が多数いらっしゃる会社さんからの事例紹介で聞いた話です。
広いフロアで、トイレはいつも混みがちで、トイレまでは結構歩くそうです。
で、よしトイレだ! となって現場にゆくと、個室が全部塞がっていて使えない。
仕事に集中したいのに、ボンヤリ待つなんてやってられない…。
席に戻ってまたトイレに出直すと、また塞がっている…。
「コノヤロー! 時間の無駄だ! 生産性低下反対!」
と怒った社員某氏、トイレの扉にIoTセンサーをつけて、なおかつアプリまで開発してしまい、周りの社員に広めたらそれが大流行したそうです。
なんと、今はそのままKDDIでサービス化されていました。
さすがです…ビジネス化できるとキャッチされたのですね。
今や、駅トイレなどでも独自のサービスが次々生まれ、トイレIoTは堅調のようです。
空の郵便ポストを見に行く代わりに、ポストをIoT化すれば…!
これと同じノリで、ポストに仕掛けをすれば郵便物投函を把握できますね。
決まった時間にステータスを見て、ポストに郵便物が入っているときだけ、開函に出動すればよい。
ポストの現場を回って帰ってくるまでの長い時間が、画面確認1秒にまで節約できるとしたら。
もし実現すれば、郵便物の有無確認は「人が出向いてやる仕事ではなかった」と判明するでしょう。
ポストIoTも、個人の自作からクラウドサービスまで色々実現しています。
実際はもっとセキュリティをきちんとして、平行運用の期間もおいて、等々する必要がありそうですが、人の役に立つITってこういうものなんじゃないかなと。
人員は減るかもしれないし、増えるかもしれない
空の確率が高いポストというのがどのくらいあるのか、部外者につきわかりません。
もしも実用化されたとしたら、何人の人員が減るのかも。
しかし、それらの人員を単に減らすのではなく、IoTの維持管理に寄与できるようトレーニングしたら、システムの運用委託費が減って組織のセキュリティは鍛えられますね。
技術や資格が絡めば、その人の価値も上がるし、転職しやすいかもしれないし、もっと良いアイディアを出して仕事をつくってくれるかもしれない…。
そんなことはただの夢物語に聞こえます。
郵便の公益性や今までの業務の歴史、そして引用元のブログ主様が書かれている既得権の問題を考えると、夢物語の実現は難しそうです。
でも、そんな郵便でこそITがもっと輝いてほしいと感じました。
人口が減ってゆくなか、貴重な人材が少しでも幸せに、高付加価値に働くために、使えるITを使って使い倒す風潮が訪れてほしいです。できれば、トップダウンで。