ある株を、株主優待が欲しくて取得する。自分もけっこうそれあります。
でも、優待を理由として長期保有している場合は、時々は、自分の目的とあっているのか棚卸ししてもいいですね。
苦い経験とともに、今回お別れするのはこちらの銘柄です。
この銘柄を取得したのは5年前の2017年前半(グラフの真ん中あたり)で、よく知らない企業だったのに完全に優待で選びました。当時の優待は1,000株で年2回、8,000円相当というかなり多めな食材でした。
結局、一番不運なときに買ってるわけですが、チャートの左側と右側がまるで違うことになってしまう展開を誰が予想したでしょうか。
これは 2017年9月に「勤怠管理において一部不手際の事実が判明」し、全従業員に対して金銭で解決を図るという事案があってそこからボロボロになったんです…。時々値上がりしてるのは評価が良くなったというより、仕手株化じゃないかな。(溜息)
NISA枠と優待で思考停止の5年間
「勤怠管理において一部不手際」を行われたのは自分と同じ会社員。その人たちが置かれていた業務環境を考えるなら、その後の対応を検証するなり株主やめるなりしてもおかしくないですが、5年前の自分はそうではなかったらしいです。
結局、チャートの通りナイアガラになっても売りませんでした。
- NISA枠で損益通算できないから、5年経過まで放置しよう。
- きっと改善するだろう。ゆっくり待とう。
- 一時休止した優待も復活した。持つ理由は残っている。
とか何とか思っていましたが、今考えると一つ残らず意味不明なんだわ…。
(現在の優待は、6,000円相当のレトルト米 x24 です。
実勢価格はもっと安いですね。ちなみに配当は0円。)
自分の目的は常に思い出すべき
自分は優待コレクターだろうか?優待案内が来ると気分がアガるタイプ?
それとも、少ない種銭に課題があるから投資を続けている人? ←コレでしょ!
と自問して、やっと思い出したのです。検証を止めてはいけないということを。
検証とか偉そうに表現しなくても、ちょっと比較すれば目が覚めて、
「レトルト米を戴いて消費するより、その分の種銭を別の対象に投資して配当を得るべきだ(しかも複数年にわたって!)」
と方針転換できたはずですねー。
株価が戻らない以上、同じ時価からやり直せることは沢山ある、と考えたほうが数段良かったですねー。
今この状態からの参入なら違う考えもあると思いますが、自分の買値は条件が悪すぎてもう駄目かなと。
なんでもっと前に対策しなかったかな。
以上、優待に引きずられて頭が曇るのはNGよ、という反省のブログでした。