「分配金振込先ご確認」の郵便が来なくなる?

株式関連書類の多くは郵便で届きますが、その種類は減ってきました。
今も郵送されるのは、株主総会や配当分配、株主優待通知あたりでしょうか。
んが、遂に初めて、とあるETFの分配金の「郵送廃止」通知が届きました。電子化は確実に進んでいるのですね。
郵送廃止は三菱UFJ信託銀行から、条件つきで今のところ1通
今回届いたのは、「iシェアーズ S&P500 米国株ETF」(1655)の通知でした。
電子版は見当たらなかったので、保有者にのみ郵送された通知かもしれません。

要約するとこんな感じです。
まあ確かに、比例配分の分配金・配当金は証券会社にログインすれば、電子交付の結果をPDFでダウンロードできます。税金も計算されているので、金額の通知としてはこれで充分でしたね。
電子交付に載らないのは株主番号くらいかな…?
と考えても、そういえばETFの計算書にあったのは「受益者番号」というもので、通常企業の株主番号や投資主番号とは管理の構造が違いそうです。
| 管理の枠組み | 投資家の位置づけ | |
|---|---|---|
| ETF | 信託法 | 受益権を持つ投資家 |
| 株式・投資口 | 会社法 | 会社の持分を持つ所有者 |
これでいうと、ETFの受益者番号は純粋に分配用で、ほふり向けの内部的なIDに過ぎず、名簿管理も必要ない(会社法の縛りを受けない)ので、郵送廃止で通知されなくなっても良い、らしいです。
既に多くの書類が郵送されなくなっている
比例配分方式を選択していなくても、郵送省略の流れは制度面でも進んできました。
www.fsa.go.jp自分の証券口座でも、既にこれだけのものが郵送キャンセル済みです。紙が届いても処分に困りますしね…。

郵便爆弾といわれた株主総会通知も、2019年の会社法改正とともに各企業で約款整備が進み、徐々に軽量化しています。
「郵便爆弾」もいつか、過去の話になりゆくか
現在の会社法ではまだ、書面交付(郵送)を原則としている、株式の配当金通知。
これは確実・公平とされる通知方法がまだ書面優位(電子交付の見逃しリスク、デジタルに弱い人の存在、通信トラブル時に企業が責任を問われるリスク等)のためですが、おそらく電子化の準備は少しずつ進んでいるのでしょう。
最初は総会通知のように、郵送と電子交付のハイブリッド。
そしていつか、なんらかの方法で、「ネットを持てない人」は「郵便を受けられない人」と同じ立ち位置へと分離される日が来てしまうのかもしれません。
そう思うと、手に取れる形の「株主関係重要書類」が貴重品に思えてきますね。