
製造業でありながら、財務優秀なパラマウントベッド。
当ブログは昨年100株を取得し、「さーて優待配当が育つのを寝て待とう、ベッドだけにwww」…なんて思っていたら、なんとMBO開示になってしまいました。
いや、素晴らしいプラス終了なんだけど。
インカム大好き投資家が求めていた結末はコレじゃなかったので、保有期間の短さもあいまって気分は複雑です。
十分なプレミアムで翌日はストップ高
公開買付は、創業家の資産運用会社傘下に新設された会社が行うようです。
今回は、上場された企業を創業家がいわば「買い戻す」行動なので、買い手がつかないトラブルを避けるため、提示価格は市場価格より高く(プレミアムがついた状態に)なります。
パラマウントベッドの前日価格比プレミアムは 859円でした。
| 開示前日終値 | 2,671円 |
|---|---|
| 公開買付価格 | 3,530円 |
| 差分(プレミアム) | 859円(約32%) |
破格、じゃないかな。
当ブログの買付価格は 2,400円だったので、保有1年で約 1,130円弱のプレミアムを稼いだことになります。良い公開買付は一撃が凄いですね。
逆をいうと、これだけの価格を支払っても、会社を入手した後はペイしてゆくだろう、という目論見があったのでしょうか。
モノを売る企業から、サブスクの企業へ
実は、同日に開示されたパラマウントベッドの業績予想は大幅な下方修正でした。
同社の主要顧客である医療施設や高齢者施設で、設備更新や大型案件が細って受注減とのこと。そこに人手不足、諸価格高騰であるから、このままではジリ貧という危機感が強かったのでしょう。MBO以降は業務構造を転換し、他企業を買収してでもレンタル契約や保守サービス契約の体制を強化してゆき、ストック型の収益構造を目指すとみられます。
契約、売却、統合、撤退。そのすべてにかかるお金を、株主圧力なしでズバズバ決めたいというのがMBOらしいです。
今後の創業家はハイリスク、ハイリターンになるか
ともあれ、パラマウントベッドはこれからTKMR(実質的に創業家の会社)に株式を取得され、TKMRが経営権を獲得します。
費用をかけてビジネスモデルを転換し、収益が上向いた場合のTKMRのリターンは段違いです。上場はしていなくとも、配当の固まりは砲弾級、企業価値が上がれば株式売却でキャピタルゲインが得られる究極のハイリターンですね。
他面、経営が不振だった場合の影響や責任も段違い…。
創業家にとっては、まさに大勝負の時代が「戻ってくる」というイベントが始まるのでしょう。パワフルだなぁ。
うーん。
こういう形で保有銘柄が退場すると、次をどうしようか悩むんですよね…。