ノギンの泡沫投資日記

50代後半、年間配当95万…。資産運用を頼りにしつつ、有期契約で働きながら頑張るブログ。

【個人事業主】ぼっち開業は届がいっぱい。電子申請できる・できないのまとめ

カバー

1月6日から始まる年始の1週目は、各種申請と連絡に明け暮れていました。

昨年12月末をもって厚生年金の資格を喪失し、1月1日を個人事業主(ぼっち開業。有期契約の立場で企業勤めになります)の開業日とするわけですが、これに伴い様々な公的申請が発生したのです。

初手となる開業届は、実際の開業日を過ぎないと提出できない決まりです。そうなると、これ以外の事業関連も開業届の後だろうとなって、あれやこれやが溜まっていました。

お正月期間は電子申請もお休みなんだよね。

申請の提出先は複数あって、いちいち出向くのは大変です。
そこで、今回は自分のどの申請が自宅OKだったか、どの申請が駄目だったかをまとめてみました。

以下は、2025年1月現在の体験情報です。



自宅から電子申請できた届

多数のお役所や長い待ち時間があるだろうな…
と、覚悟していたら、実際には多くの届が電子申請でスカッと完了しました。税務署へは e-Tax年金事務所へはマイナポータル(ねんきんネットと連携)が申請手段です。

(a. お役所へ必須の申込)
提出先届名届の目的
税務署 開業届
所得税青色申告承認申請書
次回の確定申告を青色で行う
適格請求書発行事業者の登録申請書インボイス番号の取得
消費税簡易課税制度選択届出書消費税を「みなし仕入率」でザックリ納税
年金事務所 資格取得(種別変更)届厚生年金から国民年金への変更

消費税の簡易課税は、前々年度の課税売上高が5,000万円未満で適用できます。それほどの売上があるなら法人化したほうがましなので、個人事業主でこの条件を外す人はほとんどいないでしょう。

最後の年金事務所は、当初は「国民年金被保険者関係届書(申出書)」を提出予定だったのが、実際にアクセスするとどうしてもこの届にたどり着かず、上表の「資格取得(種別変更)届」になってしまいます。結局、これでもいいじゃんと諦めて提出してしまいました。なんで似たような届があるんでしょうね。

今後、届が受理されないなど、何か変なことがあったら追記します…。

(b. 任意の申込)

下記は届名のない任意の申込ですが、企業退職で失ってしまう労災保険や退職金分を代替するものとして、節税を兼ねて対策してみました。いずれもネットで完結します。

申込先 目的
労災保険
特別加入団体
労災保険に加入
中小企業基盤整備機構 小規模企業共済」に加入

個人事業主が加入できる労災保険は、1行目の「特別加入団体」を経由することになります。この団体は業界別・地域別で色々あるので、自分の業種や地域性を勘案して選ぶのが良いでしょう。

これらは加入にあたり、お金の支払いも出ました。
開業直後で売上が立っていない時からのコレなので、気分的に心細いですね。取引先から切られませんように…切られませんように…。なむなむ。

電子申請が非対応で、役所へ足を運ぶ届

(a. すぐに手続きできた届)

これらは両方とも、惜しい感じで電子申請不可でした。

提出先 届名 届の目的
税事務所 個人事業開始申請書 個人事業税の納付者となる
年金事務所 口座振替納付(変更)申出書 国民年金保険料を口座引落する
※対応する金融機関のみ電子可

税事務所は「この届は電子不可」という理由。
年金事務所は「三菱UFJ銀行が電子不可」という理由。
確かに、このリストには載ってないですね…。

両方とも、やってみて初めてわかった系なので、それまでの準備時間が勿体ない結果でした。年金事務所に対して三菱UFJ銀行の振替開始手続きが駄目だった件は、また別の記事で書こうと思います。

電子非対応な銀行から引落したい場合は、年金事務所へ出向いて紙で申請するのです。
(b. 書類の関係で後回しとなる届)

下記は、前職から郵送される「離職票」が必要だったので、到着後の手続きです。現職が開始してしまうので、どこかで休みを取って行かなくてはなりませんね。

提出先 届名 届の目的
ハローワーク 雇用保険受給期間の特例申請 短期での廃業時に失業保険を受ける

失業保険の諸届には元々、「e-Gov」という電子申請の手段があります。

しかし、今回自分に必要な「雇用保険受給期間の特例申請」は非対応でした。この届は開業の証拠が必要になるため、証拠となる添付書類の判断が自動化できないのかもしれません。

あるいは、単にマイナーな届が非対応、なのかな。

税事務所に行ってみた感想

前の表にあった「税事務所」と「税務署」は別の機関で、扱う税金が違います。

扱う税金 電子申請の方法
税務署 国の税金
所得税など)
e-Tax
税事務所 都道府県の税金
(個人事業税など)
eLTAX

実は、都道府県の税金には「eLTAX」という電子申請の手段があります。
なので1月6日に頑張って開始手続きをしたのに、肝心の初手となる「個人事業開始申請書」が電子不可という鬼仕様。なんだそれ…。

この届だけが電子不可なんて、普通は思わないじゃないですかやだー。
事業開始のハードルってことですかね?

で、どんな凄い届なんだよと赴くと、何度もコピーを重ねて文字が潰れ、紙面にブツブツが出たようなA4書式に住所氏名と開業日を記入して終わりでしたよ。くっそー。

プリンターじゃなくてコピーで申請用紙を作るとか、もう衝撃。

更に、そのとき戴いた押印入り控えはわら半紙の、更に読みづらいコピーでしたね…。うちの最寄りの税事務所、エコだなあ。(なのか?)

あとは完了の通知を待つだけ~

以上で届関係は一段落し、次は仕事するだけ…のはず。
あとはマイナポータルからの通知を待てば、忘れた頃には承認されたとか、駄目だったとかの結果が入って来るでしょう。(駄目だったら困るんだけど)

やれやれ。

カバー

届以外では、電子帳簿保存法に対応した方法で領収証を保存するとか、電気代の適格請求書を取り寄せるとか、仕訳と科目がわからねぇー(会計やったことない!)とか、まぁともかく不慣れと初心者が爆発していた1週間でした。

これからは、働きながら毎月の請求と経費の締めを行うのか…。
個人事業主って結構すごいんだな。(←臨場感に欠ける感想)




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