「いいなぁ、いつか持ちたいなぁ」と監視していた銘柄がTOBで去ってしまいます…。あぁ、なんてこった。
配当、ホテル宿泊券、そして議決権行使御礼もあった
優待株投資を行っていると、何度となく目に入ってくるのがこのサムティHDでした。
株主優待の宿泊券が使用可能なホテルは22施設。株数を多く持てば、7段階で宿泊券の枚数が増えるシステムで、宿泊機会の多い方には嬉しい優待です。
ホテルは特に行かないぞ…の場合も、配当利回りは税引後 2.4%(TOB開示前)の累進配当が魅力的。
更に、議決権を行使すると 1,000円分のクオカードが戴けるという、死角が無さそうな銘柄でした。
うーん。TOBは勿体なく感じてしまいますが、大株主にとっては非公開化で事業成長というのが期待値、なのかな。
しっかりプレミアムの乗ったTOB価格
直近ではティーガイアのディスカウントTOBなんてのもありましたが、今回のサムティは良い出口の部類といえるでしょう。
前日終値 | 2,795円 |
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TOB価格 | 3,300円 |
直近の価格で持ったとしても、約500円のプレミアム。
サムティの優待は 200株以上が必要で、7段階で優待枚数が増えるので、優待目的で多く持っていた方も多そうです。既に含み益の多かった株主は、相応の売却益と配当優待廃止の残念感とを引き換えるわけですね。
日本企業がんばれ…。
公開買付者は「Song Bidco合同会社」というところ。
これは「ヒルハウス・インベストメント・マネジメント」というアジア系の投資ファンドが運営する会社なので、実質的な買収元はこのヒルハウスになるようです。
不動産関連事業を成長させたい会社と投資ファンドの資金力が結びつくのは良いことですが、相手が国外ファンドというのがちょっぴり気になるかな。セブン&アイに持ちかかっている話といい、日本で成長した企業が海外に収穫されてゆくのは複雑な心持ちです。