6月は株主総会の集中月ですね。
多銘柄保有の方々にとっては、議決権行使も次から次への一仕事です。
たまに、一定の議決権を有する株主からの「株主提案」が議案にのぼることがあり、それらは稀に「変な提案」や「政治的すぎる提案」だったりするので、うっかり一括賛成しないよう注意するのも気を遣います。
で、今回は有名企業のNTTにも株主提案がありました。
「どれどれ」と読もうとしたら… ん? あれ?
配布物上では株主提案が「なきもの」に
まずは、普通に郵便物を開封し、議決権行使書に「株主提案」があることを確認。
今回は「第3号議案」が株主提案ですね。
では、同封された「招集ご通知」を開き、提案内容を見てみましょうか。
すると…
…提案内容が非表示(笑)
なに?
「株主提案議案に反対」とは書くけど、その提案内容は見せたくもないってこと?
ページを進めると、会社提案の第1号・第2号議案は詳細が書かれていますが、第3号議案は見出し自体が存在せず、印刷物はそこで終わっているのでした。
印刷物を見る立場からすれば、普通に「あ、消されてる」と思いますね。
株主提案を確認する方法は?
実は、株主提案内容は印刷物ではなく、オンライン上のファイルで確認できます。
印刷物にはQRコードが付されており、そこから「一括ダウンロード」のファイルを選択すると、株主提案内容が確認できるのですが…、
なんとここでも、最初の16ページは印刷物と同一の内容。
それが終わって17ページ目以降が、「別冊」と題して、株主提案や計算書類を省略しない総会資料が改めて始まるという構成です。
なんのこっちゃ。
まあ、簡単に参照可能ではあるので、適法かつ無問題なのでしょう。
実際、議決権を郵送ではなく、QRコードから行使する場合は、その場でタップして確認することもできます。
そうだとしても、この対応は好感度が上がらないなぁ。
- 会社として賛成できない株主提案は、ぞんざいに扱う。
- 検討可能な株主提案ならば、違う対応をするかもしれない。
- 株主に強大な力がある場合も、やむなく違う対応になるかもしれない。
こんな恣意性を想起させる扱いは、あまり一般化してほしくないものだと感じます。
おまけ:総会通知をメールに変えると、dポイント進呈ですって
さて、NTTの郵送物にはもう1枚紙が入っていまして、それはこんな内容です。
電子メールへの切り替えに伴い、1回切りの御礼が戴けるんですね。
うーん、どうしようかな。電子メールだと取りこぼしそうな気がするなぁ。
隠れ優待とはちょっと違いますが、「郵便ウザイ!」と思われる方は、申し込みを行ってdポイントを戴くのも良いかもしれません。
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