ケア21(2373)は、関西地盤で施設介護を軸とする会社。
自分が保有する唯一の旧JASDAQ株式で、現在は東証スタンダードです。
クオカードの株主優待を実施しており、権利月は10月ですが、4月の中間決算関連書類にも立派なパンフレットが同封されていました。
旅行雑誌のようなパンフレット
開くとこんな記載が。
なになに? 「ご紹介いただいた株主様には、20万円相当の2つの選べる記念品プレゼント」
・・・・・。
いきなり20万円って何事?
というか「ご紹介戴いた株主様には」と書いてはいるけれど、普通に勧誘ですね。
金額が普通でないだけで。
では、何をご紹介戴くとこうなるのかというと、会社の概略から予想はつくと思いますが…
個室型の介護付有料老人ホームです。
はい、無理(笑)
もう少し低い価格帯のパンフレットもありましたが、どのみち年金額を大きく超えます。
パンフレットの全体は下記の内容でした。
- 特典1:ご紹介いただいた株主様には、20万円相当の2つの選べる記念品
- 特典2:ご成約いただいたご入居者様には、月額費用1ヵ月相当キャッシュバック
- 特典3:ご成約いただいた株主ご本人様には、特典1と特典2の両方
ちなみに、20万円のギフトがあるのは「プレザンリュクス南青山」という施設で、もうワンランク下の「プレザングラン」各施設は月額費用が20万円台、選べる記念品は10万円相当でした。
これは対株主でなくても、きっとどこかのメンバーズ(何かはわかりませんが、選ばれし者的な何か)でも張っているキャンペーンの一部なんだろう。と勝手に思ってみます。
まあ、そういう些末なことを気にしない方向けの住居なのでしょう。
しかし上には上があるもので、自分はこのパンフレットを見たときに
「まあ、もっと高額なところもあるしな…」
と思ってしまったところが怖いです。
契約に際して注意したいこと
今現在、自分がこのような住居を必要としているわけではありません。
というかそもそもお金が無理ですしおすし。
ですが、仮に検討するとしたら、あるいは誰かが検討していたら、注意したいことがあります。
それは…
- サ高住、ケアハウスは退去リスクがある
- 介護つき老人ホームでも、医療行為が受けられるかは施設次第
ひとくちに介護といっても、介護福祉士ができるケアと、看護師だけが可能な医療行為は分かれており、看護師が常駐していない施設では医療行為が受けられません。もし毎日医療行為を受けるべき身になったとき、施設が対応していなければ、そこには住んでいられなくなってしまいます。
サービス充実の施設は安心感をくれますが、あくまで余裕のある方向け。
あまり夢をみてギリギリのお金を投じることがないようにしたいものです。
高齢者向け住宅の裾野の広さにびっくり
自分が庶民だったもので、今まで高価格帯のサービス付有料老人ホームやコミュニティは「特定の場所にしかない、珍しいもの」というイメージでいました。
しかし今回のケア21をはじめ、他のリートやスポンサーの投資口・株式保有を通じて、それらが「かなり普通にあるもの」という認識に変わってきています。
何? こんなに売れてるの? という感想が正直なところです。
高齢化社会を実感するとともに、知らない世界の一端が垣間見えて、投資も役立つものだなと感じました。