休職なしで抗うつ薬の服用をはじめてから、心情的な経過は良好です。
いや、良好すぎて、まるで糸が切れたように仕事しなくなったかも…。
追われるような視野の狭さから楽になったかわりに、緊張の糸はプッツリです。
難しいことを考えず、PC上でジグゾーパズルのピースを嵌める期間を過ごしました。
なんか別方向に病んでない?
個人的には、ジグゾーパズルは一定のととのい効果がありますが、さすがにやばいですね。
仕事的にも納期に火がついてやばいので、早々に建て直して追いつかないと。
というわけで、運動不足の改善もかねて少し歩いてきました。
東洋文庫ミュージアム 企画展は「フローラとファウナ」
まずは、三菱総研の隠れ優待である「東洋文庫ミュージアム入場券」(一般料金900円)を有難く使わせて戴き、企画展「フローラとファウナ 動植物誌の東西交流」を鑑賞。
東京都文京区にある東洋文庫ミュージアムは写真撮影OKということで、期待しつつ入りました。
3月の寒い日曜日ということもあり、訪れる人はほとんどありません。
ほぼ貸し切り状態で、立ち入り禁止なモリソン書庫の実物展示を見上げつつ…。
順路をゆっくり歩くと、細い落ち着いた通路の先に企画展が現れます。
フローラは植物相、ファウナは動物相のことで、江戸時代の動植物書写や18世紀、19世紀の動植物図版が展示されているのでした。
こ、これが19世紀の先人達による、渾身の図版…。 ごくり。
昔の生物学者は、同時に優れた画家でもあったのですね。
はみ出しも、消しゴムもなしで、1枚にどれほどの時間がかかったでしょうか。
その1枚が完成したら、次の1枚へ。
写すべき動植物はどこまでも多く、いつまでも尽きず、研究人生は至福だったに違いありません。
和紙の色味に真っ白な胡粉が映える、日本の図版も目の保養です。
写真に取り損ねましたが、ほんの両手くらいの冊子の紙に、毛の一本まで描いたような図版もあって、えっこれどんな筆で? どんな距離で描いたの? と驚くばかり。
この時代に生まれていたら、こんな工房に弟子入りしてみたかったなぁ。
六義園 春待ちの静けさ
さて、東洋文庫ミュージアムの道向かいには、東京都立庭園の「六義園」があります。
こちらはキャッシュレス対応で入場料300円を支払い、やはり人のない中をゆったり歩きました。
桜の時期にはきっと混雑するのでしょうが、シーズンはまだ先。
きれいに掃かれた道は冬のたたずまいですね。
突如現れる笹コーナー。こ、こんなに繁っていいの?
そして、公園と言えば広い池にさざなみと、遠くに見える渡り橋。
人が少ないので写真撮り放題ですw
渡り橋を歩けば、お約束の鯉も寄ってきましたよ。
おそらく係の人が餌をあげているためか、人の気配に寄ってきて大きな口を開けます。
鯉の口って巨大…。
どの場所にも手をかけて造られた庭園、六義園でした。
今回は冬枯れの続きでしたが、別の季節にはまったく違う姿が現れそうですね。
ああでも、その頃にはツアーが組まれるし、訪れる人も多くなるだろうな~。