猫と暮らす生活はとても幸せです。
末永くお世話することを願って迎え、気づけば17歳(人間換算84歳)が目前です。
年を取っても、本人(本猫)はいつも通りに気ままに過ごそうとするのですね。
骨折が起きてしまったのはそんな時でした。
猫も老いると転んでしまう
愛猫はノルウェージャン・フォレスト・キャットという大型の種類。
とても筋力があり、最盛期には 8キロの体重であらゆる壁を蹴り飛ばしたものですが、2年前に相棒猫を亡くしてからはズンと老いが進みました。
その内訳は、白内障、関節痛にはじまり、斜頸(首が傾いてしまう障害)や手足の震えを患い、直腸憩室症という排便の困難を生じるなど、まあ色々です。
今時は20歳のご長寿猫さんもある中、大型猫の平均寿命はそれより短いらしいのです。
今はもう視力も弱くなり、前足の片方はこわばって曲げづらく、体重も減って手足がずいぶん細くなりました。
そしてある日、どっこらしょと立ち上がった後、悪い方の前足がうまく出なかったか、酷い音を立てて転んでしまい、それでぽっきりと…。
手術か、寝たきりか
病院のレントゲンでは、前足の二の腕が斜めに折れて離れているのが見えました。
このままだと、離れた骨が外に突き出てしまいます。
治療法は、手術で開いて骨の位置を戻し、骨の部分にプレートを当てるそうです。
「でも、この猫ちゃんは…」と先生は続けました。
- 高齢と、心臓に基礎疾患があるため、麻酔リスクが高い
- 骨がスカスカなので、周りの骨がプレートに負けて更に骨折するリスクが高い
つまり、麻酔が醒めないかもしれないし、手術しても再骨折がありえると。
こう言われてしまうと、手術するかは大変悩みます。
余生の多くを苦しい入退院で過ごすか、痛みがあっても自宅で暮らすか。
おそらく、ギプスをつけてほとんど寝たきりでしょう。
これからは、床ずれ対策や痛みのケア、水分補給、そして食事排泄に取り組まなければなりません。
病院のお勧め介護用品はユニ・チャームだそうです。
まだほんの1週間ですが、こりゃ相当辛いですわ。
仕事がままならず、介護休暇を必要とする方々の気持ちが少しだけわかったかも…。
シニアの猫さんには毎日が大事
転倒がきっかけで寝たきりになるリスクは、人間も同じですね。
身体柔軟な猫さんといえど、年齢は確実に進んでおり、一瞬の事故が出やすくなると知りました。
これは自分の反省でもありますが、運動機能が衰えたら、なるべくケージ内で過ごしてもらうのもお世話のうちになるでしょう。
骨折までゆかなくとも、今日の五体が、今日の元気が、明日も続く保証はありません…。
たくさんご機嫌を取って、たくさんの動画や写真を残し、幸せに過ごしたいですね。
きっと、その意識は人との関係にも、そして自分自身を大切にする行動にもつながるように思えます。
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