証券会社の預かり金は、なんらかの自動運用と絡めるのがお得です。
ネット証券の場合は、提携する銀行口座と連動させることで銀行の普通預金金利をつけられますね。
では、大手証券の場合はどうでしょうか。
沈黙のMRFに、久々に金利がついた
実は大手証券の場合、預かり金を自動的にMRF(マネー・リザーブ・ファンド)で運用しておくのが普通でした。
しかし、日銀がマイナス金利政策を始めると、このMRFにも元本割れの可能性が生じ、慌てた証券会社の要請によりMRFはマイナス金利の適用外となります。MRFの預かり金が減ってしまうと、大手証券のサポートセンターは爆発するかもと心配されたのでしょう。
マイナスよりはゼロ。こんな状態なので、マイナス金利が続く間の大手証券は長いこと、金利なしで預かり金を置くだけの状態が続いたのですね。
しかし、先日ついに…
やったね! とても久々に運用益がついたよ~。
時期的にはもっと前から運用益があったと思います。たまたま配当が入るなどして、残高が増えたので今回金額が出てきたのでしょう。おかえりなさい金利様。
画像は大和証券で、自分がはじめて口座を持ったところなので今でも資金が残っています。
手数料の関係でほぼ放置状態であり、債券以外の新たな買付はしていませんが、2016年から始まったMRFの沈黙が解けたと思うとホッコリしました。
預かり金を自動運用できるサービス
リスクが低く預金に近いとは言え、MRFは投資信託の一種です。
その点、指定銀行との連動があるネット証券なら、MRFではなく普通預金で自動運用されるので気が楽ですね。今ならむしろ、MRFより普通預金の方が利率が良いまであるかも。
預かり金の自動運用には申込が必要なので、サービス名と銀行名をまとめてみました。
ネット証券 | SBI証券 | SBIハイブリッド預金 (住信SBIネット銀行) |
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楽天証券 | マネーブリッジ (楽天銀行) | |
マネックス証券 | MRFの自動スイープ | |
大手証券 | ほとんどの証券会社で、MRFの自動スイープ |
自分の場合、普段使いでない方の証券口座はおろそかになりがちなので、こうして運用益が通知されると「あ、そういえば預かり金の残高は…」と思い出せて助かります。

