ノギンの泡沫投資日記

50代、年間配当40万弱…そんな年齢でそんな額? と知りつつも殖やしたいブログ。

投資金回収という点からみたQYLDの持ち方

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毎月分配で年間10%を超える分配金を出す米国ETF、QYLD。

FIRE御用達として紹介されることがある一方、長期投資に向かないから「絶対買うな」と注意されることもあります。

しかし、10%も分配金が出るのなら原価回収も早いのでは…
自分もその方面につられてホイホイと検討した口なので、実際どうなのかを確認してみました。



QYLDは金融派生商品ETF

QYLDの分配金原資は株式の配当や売却益ではなく、特定のオプション取引の保険料(手数料)です。

株価が成長したか、景気が良くなったか、そういうものではなくて、ひたすら「オプション取引をしたい人がどのくらい居るか」…つまり市場のボラティリティが高いかどうかで稼ぎが左右されるETFとなります。
 

価格は下がってゆくと心得る

さきに出た通り、QYLDはオプション取引の保険料を稼ぎとします。
オプション取引が盛んになって稼ぎが出ればよいですが、不出来だったときはどうなるでしょうか。

なんと、そのときQYLDは資本金を取り崩して(タコ足して)分配金を出します。
そうなると、価格は下がりますね。

当然ながら毎月盛んに稼げる保障はないので、QYLDは事あるごとに価格を下げてゆく運命だ、というのは覚えておかねばなりません。
 

価格が下がれば分配金も下がる

QYLDの悪い話としてはもう1点、分配金の上限というものがあります。

稼ぎのうち分配金にまわせる上限は、純資産総額の1%。
つまり、タコ足にならず稼ぎが良かったとしても、QYLDの価格が下がっていれば当然にその1%も低くなるルールです。

もとの利回りは凄いけれど、それを除けばあまり楽しい設計に見えないですね。
 

投資金を回収できるまでの目安は12~13年かな

2022年8月の現時点で QYLD販売元のサイト を見ると、分配金利回りが 11.52%とあります。
ここから税金が引かれて、二重課税調整済み受取額でみたときの利回りは約 9.18%。

まあ、高いよね。

1年間で9%の回収と考えると、全部回収までの単純計算は11年と少しです。
んが、先で見たようにQYLDの価格は下がる可能性が高く、それにつれて分配金も下がるので、実際には12年を超えると踏まえても良さそうです。(深い計算はしていません)

これをどう見るかですが、投資の王道として多く持つには不向きなのでしょう。
運用出口が見えており、ある目標額に限定して部分的に持つなら有りかも…と思えます。

注意点としては、今後万一売却が相次ぐなどでQYLDの総資産が大きく下がった場合は、タコ足が破綻する前に逃げねばなりませんね。その時までに投資金が回収できていることを願います。

そんなことをつらつら考えていると、QYLDの検討というのは、カバードコールという変な金融派生商品の勉強機会なのかもしれないな…と思えてきました。
 

持ち方としては、運用出口期の選択肢にする

思うに、現役時代に一定額を持っていれば、その高い分配金を再投資して別のETFが買えてゆきます。
また、リタイア期までに投資金を回収していれば、心やすく分配を受けながら取り崩せます。回収までの期間が株式より短いのが頼りになります。

株ではありませんが、恩株というやつでしょうか。
長く持てば持つほど収入をくれる。投資金回収後のQYLDはそんな存在になるでしょう。

取得時価格との比較で言うなら、売却時は数字上のマイナスが出る可能性が高いです。
しかし既に原資を回収済みならば、そのマイナスを気にすることはないですね。

株価や配当が成長しなくてもよい、数字上のマイナスを心理的にも気にしない、それでもって月収命。そんな方がQYLDに向いているかもしれません。

もし、積立方式で段階的にQYLDを購入してしまうと、回収という観点では見通しが悪くなるので、ある時点で一定額を購入した後は動かさずにおく方針を取りたいところです。

お金を見つめてニヤける男性のイラスト


運用出口の年齢が視野に入る自分ですが、今から12年超というのはどうなのかな…。
その時この会社のカバードコールが栄えているかも含めて、ちょっと長いかもしれない(汗)