リート初心者なもので、米金利値上げに伴いJリートが軒並み下がったときに悩んだのは「なんで皆さん同じ動きなんだろう」「何を見れば良いんだろう」の2点でした。
安値圏期待で購入したくても、投資会社が多すぎて絞り込めないんだもんよ…。
深い意味はなくて「全部売り」になっていたのなら、自分の予算に合いそうなのをどれでも選べばよいんだけど、それにしても何かとっかかりがほしいなと。
例えば、今後何かあったときに直滑降しやすいか、しづらいかを見分ける要素はあるの? とか。
そこで自分なりのスクリーニングもかねて今月の値下がりデータを見てみることにしました。
貼り付け中心でサクサクっといきます。
※ここにあるのは偉い人の分析ではなく、素人の打ち込みデータなので流言程度にご覧下さい。
銘柄一覧
こちらのサイトにある61法人について、1月26日時点の公開情報を見ています。www.japan-reit.com
そして、動きの要素としては騰落率を使いました。
騰落率は1月4日大発会日の終値から、東証Jリート指数が最低となった1月20の終値までの計算です。
騰落率と借入金比率
リートは借入を行っているから、金利上昇が負担になると聞いています。
じゃあ借入金が多いほど不利なのか? 売られるのか?
というわけで縦軸が騰落率、横軸が借入金比率です。
(1法人、東海道リート投資法人のみ借入金比率が不明だったので点の数が1個足りないです。)

ぱっと見、あまり深い関係が見られないような。
なんならこんな楕円を当ててみると、借入金比率が高い方が値下がりしづらい、という風にも見えてしまいます。

ちょっと思っていた展開と違った…
住宅、オフィス、物流などのカテゴリー別に分けてみても大差ありませんでした。
他の要素も見てみないとこれだけではなんとも。
騰落率と発行済投資口数
Jリートは市場が小さいから大口の売りに弱い、とも聞いています。
じゃあ大口耐性…口数規模の大きさは今回の下げにどのくらい関連あったの?
というわけで縦軸が騰落率、横軸が発行済投資口数です。

ぜーんぜん関連ないように見える(汗)
強いて見ると、200万口以上に限って見た場合のみ、口数規模が大きいほど下げに強いように見えないこともないけれど…。該当する数が少なくてイマイチですね。

200万口以下の場合は口数の多さにかかわらず、-4%から-18%までマチマチです。
発行済み投資口数が50万口以下の騰落率と借入金比率
50万口以下だけを抜き出すと、最初のグラフが違う形に見えてきました。

借入金比率が多いほど値下がりが大きいような形です。
とはいえ、借入金健全なのに離れ小島で値下がりしたのが2法人ありますね。
なんなんでしょう…。投資口主数が少ないのか、要注意物件なのか、もしかして何か予定でもあるのか。
ともあれ、発行済み投資口数が少ない場合は借入金などの外面情報を見て売られやすく、発行済み投資口数が多い場合は個別の事情を色々吟味することになる、といった感じでしょうか。
吟味といっても、ともかく皆さん全員下がっていたのでそんな判断があったか不明ですが。
値下がり率トップ3、ワースト3
今回見た範囲では、あまり「これ」という関連はなかったようですが(スミマセン)、値下がりが突出したものとマイルドだったものはわかったので、そこは今後の参考にしようかな。
- トップ3(値下がりがマイルド)
8963 インヴィンシブル投資法人 -2.2% 8985 ジャパン・ホテル・リート投資法人 -4.0% 3468 スターアジア不動産投資法人 -4.5% - ワースト3(値下がりが激しい)
3283 日本プロロジスリート投資法人 -18.8% 3472 大江戸温泉リート投資法人 -18.6% 3249 産業ファンド投資法人 -18.3%
今回見なかった情報
各法人の規模を見るのに発行済み投資口数を使いましたが、時価総額を打ち込んでいませんでした。
そっちが先だろう、という突っ込みが聞こえてきそうです…。
これからも価格の増減はあると思うので、また改めて見てみようと思います💦